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五条side
家入「ふはっ、やっぱ何度見てもウケる」
「怪我したクラスメイトの顔見て笑うとかいい趣味してんな、硝子」
午後の授業が終わり、俺と硝子の二人きりになった教室。
傑は十分以上も前に寮へ戻った。
家入「まあ頬に湿布貼ってる五条が珍しくて面白いってのもあるけどさ、あんたらみたいな屑二人が他人のことで大喧嘩するのが予想外すぎて」
硝子の言う通り、俺と傑はAのことに関して再び喧嘩をした。
喧嘩なんて可愛い言葉で済ませていいものだったかどうかは微妙なところだが。
家入「夏油って先輩のこと好きなの?」
五条「んなの俺が知るかよ。…でもあいつの場合は好きとかじゃなくて崇拝とかそっち系に近い気がするけどな」
家入「つーか五条は先輩を説得しなくていいの?別れ話切り出されたんでしょ?…急すぎて私もビビったわ。もしかして呼び出されたことも関係あんのかねー…」
五条「呼び出されたって…誰に」
煙草を片手に"うーん"と唸る硝子に対して咄嗟に疑問をぶつける。
家入「四年の鳴上先輩」
五条「…!!」
家入「ほら、鳴上先輩ってさ、五条のこと好きだって噂になってたじゃん。鳴上先輩にとって二条先輩って恋敵ってことになるから、なんかされたんじゃないかと思って心配してたんだけど…五条?」
無言になった俺を見て首を傾げる硝子。
Aはずっと俺が好きな相手をその先輩だと勘違いしていて、俺も俺で本心は知られたくなかったから、それを否定しなかった。
だからもし四年の先輩が俺のことを好きだとAが知ったら。
俺との関係が終わりだということに気付いたら。
五条「チッ…そういうことかよ」
家入「どういうことだよ。つか先輩の部屋に押し入らないの?」
五条「硝子は俺を女子寮に忍び込む変態にしたいわけ?」
家入「はぁ?今まで散々女遊びしてた奴に変態も何もないだろ、くーず。あ、ちょっ!返せ!」
硝子の煙草を取り上げて窓の外に放り投げた。
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刹葉(プロフ) - みかさん» コメントありがとうございます!個人的には不安ばかりで、そんな嬉しいことを言ってくださる方がいるとは思ってもおりませんでした…!ただただ嬉しいです、ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるような小説が書けるよう精進します!!✌️ (2022年2月18日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - コメント失礼します。完結お疲れさまでした…!!最後の夢主ちゃんの自分の気持ちに気づく描写大好きです…!刹葉さんの書く文章凄く凄く好きで、これからも応援してます!コメント失礼しました〜!! (2022年2月18日 20時) (レス) @page43 id: 38ecdec85a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - kanameさん» コメントありがとうございます!ひぇぇ…嬉しいです…!このコメントを見て私もニヤけてます(( これからも楽しんでいただけるよう頑張ります(о´∀`о) (2022年2月5日 3時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 私「先生、ニヤけが止まりません」私「諦めなさい」私「OK」という脳内会議を毎回してますwww更新楽しみにしています! (2022年2月5日 1時) (レス) @page21 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ちゃんちゃさん» コメントありがとうございます…!更新楽しみにしてくださって本当嬉しいです!性癖に刺さったのなら良かった…期待に応えられるよう、これからも頑張ります!^ ^ (2022年2月1日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作成日時:2022年1月27日 15時