ぶりっ子VS最強__延長戦

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これは今朝の話。



『…………ん"んんん』



覚醒直後の視覚情報は脳の処理速度をバグらせるには十分過ぎた。



目の前には整った顔。



昨日どうやってベッドに入ったのか、いつ眠ってしまったのか全く覚えていない所為で朝から大ダメージを食らってしまった。



あ、勿論良い意味のダメージですけど。



長い睫毛と思わず乱暴に撫で回したくなるような髪。



実際してみたいけど、したら殺されそう。…でもしたい。一回くらい…バチは当たらないよね…？



『うぅっふ…♡』



少し触っただけだというのに変態紛いな声が出てしまう。あくまでも紛い。



どうして五条君ってイケメンなのに可愛いんだろう。羨ましい。



五条「今日は朝から積極的なんだね？A」



薄ら開かれた蒼玉のような瞳に見据えられ、綺麗やらイケメンやら尊いやらそんな語彙ばかりが私の脳内を支配していく中、少しの理性が殺られるぞと危険信号を発している。



五条「僕の髪弄るだけで興奮してんの？変態」



『こ、興奮って…』



してるっちゃしてるけど言い方…



五条「こうして目が覚めたらすぐ傍にお前がいるってやっぱり最高だね。…好きだな」



朝から糖度高めですよ、五条君。ヤバいよ。



あと髪を勝手に撫で回した件に関しては不問に処してくれるっぽいですね、ありがとうございます。



五条「今日はもうこのまま二人でサボっちゃおうよ。僕動きたくない」



『動きたくないって…それでも成人男性か』



五条「うん。結婚も出来るし責任も取れる成人男性だよ？だから抱いていい？」



『朝から何言ってんすか』



五条「ケチ」



態とらしく頬を膨らませる五条君を見ると自然に口角が上がってしまうのは何故なのだ。



可愛いから？それとも面白いから？将又幸せだと感じるから？



五条「お前、傑の前でもそんなに笑ってんのかよ」



『どっちかって言うと___』



笑われてますねと答える前に五条君が私の上に乗った。



……え？俗に言う馬乗りである。体重は全く掛けられてないから重くはないんだけど。



五条「傑の話振ったのは俺だけど、傑のこと考えられるとムカつく。俺のことしか考えられなくしてやりたいんだけど…いいよな？」



『いや、待って？？良くないです。時間考えよ？』



五条「ふーん。お前でも朝からやらしいこと考えんだ。…やっぱ変態じゃん」



目を細めて笑う五条君はエ◯かっこよくて目が潰れるかと思った朝。

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