ぶりっ子VS最強__延長戦

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五条「は……」




は…？もしかして破裂しろとか言われる？




無理ですよ？人間は破裂(自爆)なんて機能搭載してませんからね。似たようなことで出来ることといえば切腹だよ。




痛いから絶対しないけど。




五条「はははっ、何それ…っ！ドジにもほどがあんでしょ！！段差で躓くって…！ガキかよ」




少し前に優しいだとか中身入れ替わってないかとか思ったけど、あれはどうやら杞憂だったらしい。




これは正真正銘の五条君である。




『今から夏油君の家にＵターンしようと思います』




五条「いやいや。させねーし」




『ちょ、返して…？私の命よりは大事じゃないけど、その次の次くらいに大事なお金が入った財布が入ったバッグ』




五条「財布だけで十分伝わるのに、大事なお金が入った財布って言うところが本当にAらしいよね。傑のところに戻らないって僕に誓うなら返してあげてもいいよ」




『五条君の態度が最悪にならない限りは戻らないっす』




何気に上から目線なのはなんなんですかとか思ったけど、この人は昔から上から目線だった。




自分以外は有象無象だと思っててもおかしくない。いや、寧ろそう思っていて欲しい。五条君はそういう人だと思って生きてきたから私は。




五条「馬鹿なこと言わないでよ。僕がお前に対して最悪な態度執るわけないでしょー？あ、でも、僕の前でぶりっ子されたら軽くボコるかも」




『ぶりっ子してもボコらないで？あと五条君、蓬と寝たことに関してはどうお思いで？』




五条「………………」




『急に黙るなし』




さっきまでめっちゃ喋ってたのに蓬との話になると黙るのね。




五条「……あれは事故だよ。それに僕が好きなのは本当にAだけだから。信じて。お願い」




『やばぁい♡最低男の台詞にしか聞こえなぁい♡』




五条「あはは。ムカついたから間違えて殺しそう♡」




『ごめんなさい。物騒な言葉の後に♡付けないでください。ごめんなさい。五条君って中々サイコ野郎ですね。ごめんなさい』




五条「謝罪ってさ、言葉にするだけなら簡単だよね」




『すみません、ごめんなさい、申し訳ありませんでした。真剣な五条君を茶化してしまい、心から反省しております』




五条「やっぱお前と話してると話題逸れる。次巫山戯たら分かってるよね？」




話題が逸れたのは貴方が短気だからでは…？という言葉は胸の内に秘めておいた。

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