3 ページ3
『なーんてことがあったのでぇ、Aはダッシュで逃げて来ました♡』
夏油「なるほどね。朝から豚みたいにふごふご言ってたのは悟から逃げて来たからだったのか」
『それ女子に言う台詞じゃないぜ、外道傑。絶対私ふごふご言ってないから』
ぜぇぜぇとは言ってたかもしれないけども。っていうかふごふごって呼吸してる人間がいたら会ってみたいんだけど。
その人絶対メタボだと思うんだよね。
夏油「まぁ元はと言えば簡単に攫われるようなAが悪いから。危機管理能力がなってない。馬鹿なんだからもう少し用心しろよ」
『朝からメンタルぼろぼろなんですが、私貴方達に何かしましたでしょうか。私可愛い女の子だよ?』
夏油「ははは。面白い冗談を言うね。あーおもしろ」
『何気に夏油君の方がメンタル削ってくるんだよね。君らもう最強から最凶になれ』
これはずっと前から変わっていないけど、同期の中で私の扱いが一番雑いんだよね。私と普通に接してくれるのは硝子ちゃんくらいだよ。
泣くぞ?泣いてちょっとした水溜り作るぞ。
「夏油君、次の任務……げっ…如月さん」
『あっ♡桃奈ちゃんおはよ♡今日も朝から補助監督お疲れ様ぁ〜』
幾つかのファイルを持って現れた蓬に私は特上スマイルを送るが、蓬はただ顔を顰める。
先日五条君から私を見つけ出したのは蓬だと聞いたから優しくしてあげようと思ったのに、彼女の態度は以前と変わらないまま。
故に私と彼女はやはり仲が悪い。
いや、私は嫌ってないんだよ?ただ蓬が私をゴミにたかるハエを見るような目で見てくるんだよね。解せぬ。
私が君に何をしたというんだ。
蓬「悟は?」
『今頃ソファでぐっすりじゃないかなぁ♡』
なんたって睡眠薬入りの甘々紅茶を飲ませたんだからね。五条君が起きた状態で逃げるほど私は馬鹿じゃないのだよ。
五条「おはよ、桃奈、傑」
夏油「おはよう、悟」
『……あ、A、夜蛾せんせーに呼ばれてるんだったぁ♡』
何事もなかったかのように五条君の隣を通り過ぎる…ことなんて出来る筈もなく。
五条「いい度胸してんなぁ、A」
『チョットナニイッテルカワカンナイ』
五条「僕睡眠薬とか毒には耐性があるんだよね。…知らなかったの?」
私の襟を掴んで離さない五条君は笑みを浮かべていました。
あぁ、殺される…
3546人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chiaki0708(プロフ) - テンポよく最後まで楽しく読みきれました!!また作者さんの違う作品も見に行きます! (2022年1月9日 9時) (レス) @page39 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
七不思議零番たんでち - 作者さん!!!!これは御願いなのでやらなくてもいいんですが… 後日談(仲良し一年ズも出てくる)つくってほしいです!!!! 素晴らしい作品をありがとうございました!!!! (2021年4月3日 3時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
柿助 - 完結おめでとうございます!作者様が書く夏油の切なげな恋が大好きでした!お疲れ様でした! (2021年3月31日 7時) (レス) id: fedb05499d (このIDを非表示/違反報告)
るーり - 完結おめでとうございます!なんだか、とても楽しめるお話でした!!作者様、最高!!! (2021年3月22日 14時) (レス) id: 7ac2a7ec47 (このIDを非表示/違反報告)
宮夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています! (2021年3月21日 15時) (レス) id: 84aaee8034 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月24日 18時