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『そんな物語が…』
五条「ひとまずはこれで安心だね☆」
『やっぱり五条君って中々酷い人だ…再認識したよ…』
五条「なんでだよ!?そこは“彼女一筋のイケメンだね♡”って賞賛するとこだろ!?」
『だから付き合ってないんだよ、猿か』
夏油「昔にも言ったろう。悟は言語が理解できない猿だって」
『あー…納得』
五条「おい、二人まとめてぶっ殺すぞ」
“きゃーこわーい♡”と態とらしく言って夏油君の背後に隠れる。いつだって夏油君は私の隠れ蓑なのだ。ふふふ。
五条「つーかそれが“今日からは五条君の身体も心も私のものなんで!!!一切手出ししないように!”って言ってた奴の態度か?あ"?」
『キレるとストレス溜まるよ?あと一言一句覚えてるの怖いんですけど。え?なんなの?』
五条「なんなのはこっちの台詞だわ。キレてんのもお前と傑の所為だよ」
はて。身に覚えがないですな。
蓬「だからイチャイチャすんなよ!!!」
『「え?どこが?」』
五条君と重なった返答に蓬は更に顔を顰める。般若みたいな顔して怖いなぁ。
夏油「取り敢えず蓬、ドンマイ」
蓬「夏油君、君もドンマイ」
夏油「ははは。じゃあ今夜付き合ってもらおうかな」
蓬「え、なんで」
夏油「お互い振られた身だろう?いいじゃないか。一軒くらい付き合ってくれても」
夏油君は笑みを浮かべているが、それが心の底からの笑みなのかは正直分からなかった。
『夏油君』
夏油「何?A」
『今度私とも飲み行こーよ』
夏油「!……ありがとう、A。でも大丈夫」
夏油君は私の頭に手を置く。
夏油「悟のこと、宜しく頼むよ」
五条「お前は僕の母親かよ」
夏油「純粋に心配してるんだ。…まぁ悟に何か酷いことをされたらいつでも私に乗り換えていいからね、A」
そう言って何故か蓬の襟を掴み部屋を出て行った夏油君。
五条君はその後ろ姿を見送ってから一言、
五条「大きなお世話だっつーの」
と呟いたけど、言葉の割に五条君は少し笑っていて。
五条「後にも先にもお前以上のライバルは現れないだろうな」
『夏油君の方がモテるもんね』
五条「は?それ誰情報?」
『私情報。だって五条君、顔は本当に最高だけど性格が最低なんだもの♡』
ちょっと待ってよ、五条君。
私は正論を述べただけなのにどうして関節パキポキ鳴らしてるの?え?なんで??
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chiaki0708(プロフ) - テンポよく最後まで楽しく読みきれました!!また作者さんの違う作品も見に行きます! (2022年1月9日 9時) (レス) @page39 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
七不思議零番たんでち - 作者さん!!!!これは御願いなのでやらなくてもいいんですが… 後日談(仲良し一年ズも出てくる)つくってほしいです!!!! 素晴らしい作品をありがとうございました!!!! (2021年4月3日 3時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
柿助 - 完結おめでとうございます!作者様が書く夏油の切なげな恋が大好きでした!お疲れ様でした! (2021年3月31日 7時) (レス) id: fedb05499d (このIDを非表示/違反報告)
るーり - 完結おめでとうございます!なんだか、とても楽しめるお話でした!!作者様、最高!!! (2021年3月22日 14時) (レス) id: 7ac2a7ec47 (このIDを非表示/違反報告)
宮夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています! (2021年3月21日 15時) (レス) id: 84aaee8034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月24日 18時