ぶりっ子VS最強__延長戦

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夏油君は今までと同じように私に接してくれた。



夏油「君は誰に対しても一言多いよね。珍しいタイプの馬鹿だよ」



『馬鹿に種類ってあるんでしょうか』



夏油「さぁ」



『無責任な』



いつも私達が集まる部屋に行く道中ずっと夏油君と話していた。何故なら隣を歩く五条君が舌打ちしかしなくなってしまったから。



夏油「悟、拗ねるなよ。本当に子供みたいだぞ」



五条「うっせーよ。話し掛けんな」



話し掛けてもこんな調子である。



夏油「やれやれ…困ったものだね。こんな相手に私は負けたのか」



『煽るな、スパゲットゥー』



なんて言いながら部屋に入れば先客がいた。



蓬「おはよう、悟」



五条「おはよ、桃奈」



『夏油君、気付いた？』



夏油「バッチリね。蓬？君の目には悟しか映らないのか？私達もいるんだけど」



蓬「だって二人はいい感じなのに悟だけ可哀想なオーラ出てるんだもん」



五条「桃奈？今ならお前が相手でも僕は容赦しないよ？」



蓬は空気が読めないの？それとも読んだ上でこれなの？後者だとしたら中々いい性格してるぜ？



蓬「それで？どうなったの？」



五条「…何が」



蓬「如月さんとはキス以上の関係になったの？」



今とてもイラッときたんだけど。



それってつまり“私とは一線越えたけど、如月さんとは一線越えたの？”って意味でしょ？



この野郎、私の顔面国宝を寝取りやがって。



五条「いや、それは__」



『蓬さぁん？貴方が過去に五条君と如何わしいことしてたとしても！今日からは五条君の身体も心も私のものなんで！！！一切手出ししないように！……あ』



勢い余って言ってしまった言葉にやべぇと気が付いたが時すでに遅し。五条君を見れば、



五条「っ…」



照れていた。それだけ私の言葉が異常だったということであります。



夏油「あー…爆発してくれないかな」



ごめんって、夏油君。



五条「ねぇ、それ本気？本音？ねぇ、A。教えてよ。ねぇ」



『ねぇねぇ煩いんですけど！？勢い余って出ちゃった本音だけど！？文句ありますか！？』



五条「ないよ。好き。大好き。抱いて？」



『阿呆なんです？』



なんで私が五条君を抱かなきゃいけないんだ。



蓬「目の前でイチャイチャすんなよ！！！そもそもなぁ！！私と悟は一線なんて越えてないんだよ！！こんちくしょうッ！！！」



「「『え？』」」



三人揃って間抜けな声を出した。



あと蓬ちゃんって情緒不安定？

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