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現在____
隣を歩く五条悟は先程パフェを食べたというのに、次はソフトクリームを食べていた。
五条「これ普通にデートだね。もっと喜んでいいんだよ〜?グットルッキングガイの僕とこうして街中ぶらりなんて本当っっっっ当にレアなんだから」
『…今更なんですが、悟先生って本来なら今出張中の筈では…?』
五条「え?」
『え?』
五条「今更?」
うん、だから今更なんですがって言ったのよ。
五条「上からの命令でねぇ…Aのことを探るって任務に変わったんだよ。人使い荒いよね、上のジジイ共は。全く」
珍しい。
先生が素直に上の奴らの言うことを聞くなんて。
五条「こんなんじゃ……全然……楽しめない…よね…うん。美味しかったな、これ」
『コーンむしゃむしゃしてる時点で十分楽しんでますよ。っていうか本人に探ること言っちゃダメでしょう、普通。あ、先生は普通じゃない馬鹿だった』
五条「お前のそういうとこが昔から___」
『は…?』
五条「………僕今変なこと言ったよね?」
『そうですね。なんたって私達が会ったのは三ヶ月前ですもん』
少なくとも悟にとって私は三ヶ月前に初めて会った素性の知れない生徒なのに。
それなのに今の言葉は…
(驚いたな。……彼凄いね)
傍観していると言ったタナスが驚いて喋ってしまう程には予想もしていなかった事態。
それだけ有り得ないこと。
五条「疲れてんのかなぁ…僕が倒れたらぜーんぶ上の奴らの所為だよ」
『だったら倒れる前に沢山呪霊を祓わないと』
五条「鬼だね」
先生にしか祓えないような呪霊だっているのだから、そういう奴らはさっさと祓わないと人が死ぬ。
特級は滅多に現れないけどね。
五条「A」
『はい?』
五条「そろそろ僕には教えてくれてもいいんじゃない?術式」
『生きてたらいつか見れますよ』
私の前では先生の六眼も効力を発揮しないし、私はこの三ヶ月、術式を使うことなく基本的な呪力操作だけで呪霊を祓ってきたから彼に限らず誰も私の術式を知らない。
五条「担任なんだから教えなよ〜ケチ」
『先生といると飽きませんね』
それは昔からずっと変わらない。
悟が私のことを覚えていなくても彼は彼のままだった。
私が好きな五条悟のままで良かったと心底思った。
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緋雪(プロフ) - 大好き過ぎて定期的に見てます泣泣泣 (2023年3月30日 3時) (レス) @page32 id: 44bf006712 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 刹葉さんの作品大好きです!!以前のぶりっ子のお話もとっても好きでしたが、今回のお話の五条先生もとっても好きでした!! (2022年2月10日 18時) (レス) @page32 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
jyjy - ガチ泣きしました…… すっかり作者様のファンです! (2022年1月29日 19時) (レス) @page32 id: 2ce4079fbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました…。感動しすぎて。作者様は本当に神ですね。どの作品も本当に面白いです!これからも頑張ってください! (2021年7月21日 3時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 泣いてしまいました…! 続編が欲しいと思うのは私だけではないはず! (2021年3月21日 18時) (レス) id: 2fea210edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月23日 13時