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『……ご馳走様でした。悟大先生』




楽しそうに話す三人の少し後ろを歩く私と悟。




五条「Aは会話に混ざらなくていいの?孤立しちゃうよ?」




『中学生じゃないんだから孤立しないでしょう。それにクラスメイト三人だけなんですよ?逆に孤立する方法教えて欲しいくらいですね』




五条「呪詛師になる…とか」




『…それ、自分で言ってて辛くならないんですか』




五条「なんで?」




『……夏油傑の件、私は知ってますから』




その時悟が驚いたことは、目隠し越しでも分かった。




出会って三ヶ月の人間…ましてや十六歳だと思っている相手が傑のことを知っているなんて、思いもしなかっただろうな。




五条「調べたの?」




『調べたんじゃありません。“知ってた”んです』




私は決めた。




優先するのは自分の命じゃなくて、悟の意思。




悟が思い出しそうになって、それをきちんと全て思い出したいと願うなら私はそれに協力する。




自分が死ぬことになっても。




『と言っても私は彼が呪詛師になったってことしか知りません。その後彼がどうなったのかは___』




五条「死んだよ。僕が殺した。去年の十二月に」




『……え?』




あまりにもあっさり言うから悟の言葉を完全に理解するまでに数秒掛かってしまう。




『…もういないんですね。彼も』




五条「も?」




『いや、こっちの話です』




傑はもういないのか。私がいない間に死んでたなんて思いもしなかった。




悟の親友だと呼べるのは後にも先にも彼しかいない。




『先生は強いですね』




五条「僕最強だからね」




『メンタルも最強って?凄いなぁ…友達や好きな人が死んだら、殺すことになってしまったら、私は多分大泣きしちゃうから』




だから高専に戻って来て悟に再会した時、凄く嬉しかった。生きてて良かったって心の底から思った。




五条「大丈夫だよ。恵達もAの好きな人も僕がちゃんと守るから」




『私の好きな人は先生ですよ。昨日も言ったじゃないですか。アイラブユーって』




五条「あれ本気だったの?」




『え。冗談だと思ってたんですか』




五条「うん。…でもまぁ、Aの気持ちには応えられないかな。僕教師だし」




『…分かってますよ。だからアイラブユーなんて言ってるんです』




振られることが分かっているから。返事が分からずに告白するよりずっといい。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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緋雪(プロフ) - 大好き過ぎて定期的に見てます泣泣泣 (2023年3月30日 3時) (レス) @page32 id: 44bf006712 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 刹葉さんの作品大好きです!!以前のぶりっ子のお話もとっても好きでしたが、今回のお話の五条先生もとっても好きでした!! (2022年2月10日 18時) (レス) @page32 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
jyjy - ガチ泣きしました…… すっかり作者様のファンです! (2022年1月29日 19時) (レス) @page32 id: 2ce4079fbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました…。感動しすぎて。作者様は本当に神ですね。どの作品も本当に面白いです!これからも頑張ってください! (2021年7月21日 3時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 泣いてしまいました…!       続編が欲しいと思うのは私だけではないはず! (2021年3月21日 18時) (レス) id: 2fea210edb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613  
作成日時:2021年2月23日 13時

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