逃げたいぶりっ子VS逃したくない最強《呪術廻戦》

夏油ルート7 ページ33

私を呪詛師に誘拐させた薄らハゲの処理は補助監督に任せて、私達は高専に戻って来ていた…のはいいんだけど。





五条「ねぇ、傑。僕、“抜け駆けはナシだ”って言わなかったっけ？」




夏油「抜け駆けじゃないよ。先に告白してきたのはAだからね」





夏油君は先に戻って来ていた五条君に会うなり、“私とAは交際することになったから”と私もびっくりの発言をしたのである。




確かに“多分好き”とか“結婚して”とか言ったけど、付き合ってる扱いになるとは思いませんでしたよ、スパゲットゥーさん。





五条「はぁぁぁあ？…マジ？如月」




『……マジっす…』




五条「傑は僕よりイケメンじゃないし、御三家の出自でもないのに？」




『言っちゃ申し訳ないけど、夏油君は性格補正で五条君よりイケメンなんで…あと貴方の顔面レベルが高すぎるだけで夏油君も普通にイケメンだから。資産はこの際目を瞑る』




夏油「最後の最後で屑が露見したけど、大丈夫かい？A」




『大丈夫だよ。たらこスパゲットゥーも屑だから』




夏油「じゃあ私に殺されたとしても屑だからって理由で納得してくれるね？」




『それは無理があるでござる』





“私が屑だからAを殺したんだ”とか言ってる夏油君想像したらヤバいんだけど。




サイコパス認定されるって。





五条「あのさぁ、僕を置いて二人の世界に入らないでくれる？二人まとめて爆発しろ」




『あ、それ学生時代の五条君と蓬を見ながら私もよく思ってたよ。仲良く死ねとかバルスで死なないかなとか』




五条「…え。何それ…怖…あんなにぶりっ子してた裏でそんなこと思ってたの…？？」





学生時代の五条君の態度を考えれば普通では？寧ろそんなこと思われてないと思ってた五条君が怖い。





夏油「ついでに言うと悟の飲み物に下剤を入れようと画策したこともあったんだよ。私と一緒に」




五条「如月は分かるけど、なんで傑まで…？その時の僕って傑になんかした？」




夏油「いや？ただ面白そうだったから加担しただけだよ」




五条「二人まとめて瞬殺してあげようか？」





五条君が言うと冗談に聞こえない。





夏油「悟は私達が大好きだから出来ないだろ、そんなこと」




五条「お前のそういうとこ嫌いだね、僕は」




夏油「照れるなよ」




五条「はは、死ねよ」

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