夏油ルート6 ページ32
『………………かわ…?』
夏油「可愛いと思うよ」
聞き間違いじゃなかった…!!
『私をデカい子供扱いして更には毒しか吐いてこないスパゲットゥーが…私に可愛いって…!?』
夏油「Aが私のことをそうやってスパゲットゥーとか呼ぶからそれ相応の対処をしてるだけなんだけどね。心外だな」
『…っていうか可愛いって?』
夏油「まさか可愛いの意味も知らないのかい?Aが馬鹿だということは知っていたけれど、まさかここまでとは…」
『可愛いって言った人に対しての態度ですか、それが。好きな子ほどいじめたいタイプかな、ゲットゥー君』
夏油「正解。私は悟に負けないくらいにはAが好きだから」
『正解とかマジく……ず……え?』
悟 に 負 け な い く ら い に は 好 き ?
『それって恋愛的意味で?』
夏油「うん」
まさかの即答に一瞬私の語彙が全て吹き飛び、今の感情を言語化することが出来なかった。
十秒ほどが経って口にした言葉は、
『結婚しよう』
その一言。
夏油「だからなんで交際を飛ばして結婚なのかな」
『嫌ですか!?』
夏油「嫌じゃないけど」
『嫌じゃないけど!?』
夏油「自分で振った癖になんで驚いてるんだ。変人にもほどがあるよ。…本当に見てて飽きないな、君は」
そう言うや否や夏油君は再び私を抱き締め、一方の私は謎の言語を口走っていた。
夏油「…好きだよ、A」
『ぴ…っ…ぴかちゅう……』
夏油「雰囲気をぶち壊す天才だね」
『いや、違…あの…マジで言葉が…出てこなくてぇ…』
黄色い電気ネズミになりたかったわけじゃないんです、信じて夏油君。
訳分からないまま口を開いたら咄嗟に出てきただけなんです…
夏油「こんな所で返事を聞くというのも嫌だし、この続きは高専に戻ってからだ」
離れ難いと思ったのはやはり夏油君にときめいてしまったからだろう。
……気付かなかっただけで、もしかしたらずっと夏油君のこと好きだったのかな…私。
夏油「A」
『ん?』
夏油「高専に戻ったら“多分好き”はなしだからね」
そう言って微笑んだ夏油君はやっぱりかっこよくて、冷えていた筈の頬が再び熱くなるのを感じた。
『夏油君って…五条君よりイケメンだ…』
夏油「はは、それはどうも」
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時