逃げたいぶりっ子VS逃したくない最強《呪術廻戦》

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五条「完全に嘘ってわけでもないんだけどさ？今の結婚したい理由としてはちょっと古いっていうか」





今まで五条君が私と結婚したい理由として挙げていたのは“私の夢を叶えてやってもいいと思ったから”。




それが古い？




まさかこの人…堂々と宣言するつもりか…？




私に報復する為だって…





五条「如月を完全に僕のモノにしたくなった。それが今の理由」




『ひぇぇぇ…』





つまり私を嬲り倒すってことですね…？





五条「もしかして信じてない？」




『いや…いやいや…そんな…そんなことありますけど』




五条「あるんだ。ムカついたからキスしてやろっかなぁ」




『ムカついたからキスするってどんな変態ですか』




五条「……如月って僕に対して敬語使うこと多くない？」





不意打ちで殴られたかのような、そんな感覚が私を襲う。





五条「傑と話してる時より明らかに多いよ。…もしかして自覚ないの？」





えぇ、ありませんけど。と答えようとしてやめた。




また敬語で答えたら、この人の場合機嫌を悪くするか、嫌がらせをしてくるに違いない。




こういう時だけ私の五条君センサーは優秀なのである。





『べ、別にいいんじゃないかなぁ…』




五条「よくないから言ってんだけど。いいなら態々言わねぇよ」





これミスったね、私。




先程までの様子は何処に行ったのやら、今の五条君の雰囲気は、他人に物を言わせない学生時代(あの頃)と同じように思えた。





『傑君と張り合ってるのぉ…？』




五条「気に食わないんだよ。傑と仲良さげにしてんの見る度に独占したくなる。…昔は自覚なんてなかったけど、お前が傑とよく話すようになってからずっとそう」





今の今まで五条君の発言は全部嘘だと思って聞いてきたけど、何故か今の発言だけは嘘だと思えず。





五条「連絡先も傑しか知らないんだってね。そんでもって毎日通話。カップルかよ」




『あのぉ…五条君…？そんな言い方するとまるで妬いてるみたいに聞こえるんですが…』




五条「何？僕が嫉妬したらおかしいの？」




『いや、おかしくはないけど…』





今の状況はおかしいですね、はい。なんで若干キレてんの？この人。





五条「…僕のこと、悟って呼べよ」





それはもう唐突すぎた。




今の状況をしっかりと理解出来ていない私にとって、それはもう難易度ＥＸ案件だった。

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