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五条side
八年ぶりに会った如月は大人びていて、素直に認めたくはなかったけれど、綺麗になっていた。
傑は如月と会ってこそいなかったものの、毎日欠かさず連絡を取り合っていたんだから狡い。
蓬「なっ…な…なんなんですか!?会って早々ムカつくな!!心配して損しました!」
『えぇ〜?桃奈ちゃんにぃ、心配なんて出来たんだねぇ♡A知らなかったぁ〜。悟君に告白して振られてることしか知らなくてぇ☆』
八年もの間に僕はどうやら本格的に如月を気にするようになってしまったらしい。
蓬「そもそも!今更何しに戻って来たんですか!」
『何しにってぇ…Aは悟君に連れて来られただけだよぉ?』
蓬「は!?悟が!?」
学生時代、桃奈と付き合ってもいいなんて思っていたことが嘘のように、今は桃奈と付き合う気はなくなっていた。
僕はきっと如月のギャップ的なものにやられたんだろうな。確信はないけど。
蓬「悟!なんとかしてよ!!」
五条「へ?別にいいじゃないの〜。喧嘩するほどなんとやらって言うでしょ〜?」
蓬「他人事みたいに!」
五条「他人事だもーん」
そういえば桃奈は如月の素を知らないんだっけ。なんだかそれはそれで可哀想だな。
桃奈は恐らく如月に遊ばれてる。
昔なら咄嗟に桃奈を庇って、如月に対し、黙れやら消えろやらの刺々しい言葉を放っていただろうけど、本当の如月を知った今となっては、そんなこととても言えないし、言う気もない。
学生時代、如月に散々なことを言ったのは僕と桃奈でもあるんだから。
『夏油君、夏油君』
夏油「なんだい。A」
『この後時間ある?二人で話したいんだけど』
椅子に座って寛いでいた傑に如月がそんなことを言ったけれど、僕は黙ってそれを見過ごせるほど寛容じゃない。
五条「如月〜?傑にこの後時間があったとしても、お前にはないよね?」
『……?えーっとぉ…』
五条「僕に接客、してくれるって言ったよな」
夏油「悟はすぐ嫉妬するね」
五条「嫉妬じゃねぇよ」
ただ如月を傑と二人きりにしたくないだけだと言っても、傑はそれを嫉妬じゃないかと言って笑うんだろう。
『そんなに時間は掛からないからぁ…ね?』
そう言って結局長話になるんだということは、今までの傑と如月の通話時間上、嫌になるくらい分かっていた。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時