最強が浮気しやがった【五条悟】

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『お、おは、おはようございます…！』





一年の教室に足を踏み入れると同時に放った言葉は緊張でそれはもう震えていた。





家入「おはよ。元気そうで良かったよ、A」





『硝子…？』





虎杖「Aさん…！おはよ！！」





釘崎「本当に元気そうじゃない。心配して損した」





伏黒「おはようございます。体調とか大丈夫なんですか？」





何故硝子がここにいるのかという疑問はあるが、今は謝らなければいけない。





『心配掛けてすみませんでした…！何も言わないまま一週間以上休んじゃって…』





伏黒「別に名雪さんが謝ることじゃないでしょ」





『え…？』





釘崎「そうよ。悪いのは全部そこに隠れてる屑教師なんだから」





野薔薇の視線の先は私が入ってきた教室の入り口。





釘崎「さっさと出てきなさいよ、元凶」





五条「僕一応教師なんだけど扱い酷くない…？」





家入「浮気した男の扱いなんて酷くなるに決まってるだろ、馬鹿か」





ゆっくり出てきた五条に硝子の容赦ない一言が飛ぶ。





虎杖「Aさん京都に行くのやめるってマジ？」





『うん。行く必要なくなったから』





視線を五条に向ければ得意げに親指を立て、





五条「僕の必死な説得のおかげだからね〜」





などと言い出すものだから脛を思い切り蹴ってやった。





五条「痛い！！」





『これからもよろしくお願いします』





丁寧に頭を下げる。





虎杖「こちらこそよろしく！」




釘崎「今度買い物付き合いなさいよね」




伏黒「…戻ってきてくれてよかったです」




各々の言葉を聞いて返事を返した後に硝子の正面に立つ。




『硝子には一番心配掛けたよね。ごめん。そしてありがとう』




家入「どういたしまして。親友の心配をするのは当たり前だから」




五条「あ、A。そういえば学長が呼んでたよ。無断欠勤について話があるって」




五条は眩しいくらいの笑顔でそう言った。




何故今日に限って目隠しではなくサングラスをしてやがるのかは知らないが、なんとなく腹が立つ。




態とこのタイミングで言ったろ、コイツ。





『無断欠勤…リアルな言い方しやがって…学長め…禿げないかな』





夜蛾「私への愚痴は学長室で幾らでも聞こう」





『は…？』





五条の手には通話中と表示されたスマホ。




全てを悟って絶望した。




…でもこれが私の大切な日常なんだよな。







fin.

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