最強が浮気しやがった【五条悟】

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五条「…で？言い訳とかあるなら聞くよ？僕優しいから」





『機嫌がいいだけだろ』





他の女とやることやって溜まってたものが発散できたから。





五条「なんで機嫌いいって知ってんの？」





『顔見たら分かる』





それ自体は嘘じゃないけど判断方法は嘘。




だって“判断材料は昨日のお前だよ”なんてとても言えない。




言えないのは五条との関係性が変わってしまうかもしれないのが怖いから。





五条「昨日何処行ってた？何回も連絡したのに一回も折り返さなかっただろ」





『昨日は硝子と二人で飲みに行ってそのまま硝子の家に泊まった。連絡に気付かなかったのはマジでごめん』





五条「…熱でもあんの？」





『は？なんでだよ』





五条は問いに答えるよりも先に私の額に手を当て、“熱があるわけじゃないか”と少し安堵したように呟いた。





五条「お前普段なら素直に謝らないどころか、“五条に連絡する暇があるなら硝子と話してた方がいいから折り返さなかったんだよ、バーカ”とか言うじゃん」





『お前の再現が忠実過ぎて寒気を催したよ』





五条「昨日何かあった？」





あったよ。




私の人生の中で一番ショッキングな事件が起きたよ。




つか、お前が起こしてんだよ。




なんで僕は何も知りません、お前を心配してやってますみたいな態度執ってんですか。





『五条こそ昨日何かあった？』





五条「なんで？」





『鈴から聞いたけど昨日は遅くまで任務だったんだろ？いつもなら翌日機嫌悪いのに今日はとびっきり良いみたいだから』





五条「昨日任務帰りにいい物見つけちゃったからね。だからだよ」





いい物ってアレか？




元カノか？





『ふーん』





五条「自分から聞いといて何その反応」





『めんご』





いつもなら語尾に☆を付ける勢いで謝るのに、それが出来ないでいる。




今五条に何を話されても強制的に昨日の出来事と結び付けてしまう。




私は五条に疑心しか抱いてない。





五条「……昨日何があった？」





『べっつにぃ〜？お前に報告する程深刻な問題は起きてないよ』





大嘘だ。




この問題は深刻すぎる。





『私ちょっとコンビニ行ってくるから』





適当に口実を作り寝室から出る。




五条と二人きりになるの…ちょっと嫌になったかも。

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