最強が浮気しやがった【五条悟】

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従者に案内されるまま辿り着いた客間に入った瞬間私は術式を使っていた。





五条「客に対してその対応はあんまりじゃないの？当主様」





私の氷は五条の無下限呪術によって悉く弾かれ欠片となって消えていく。




五条を案内した筈の私の従者はいつの間にか姿を消していた。





『お引き取りください』





五条「嫌だね。僕は話をしに来たんだから帰るわけないでしょ」





『…アンタとする話なんかない』





五条「よく言うよ。僕が浮気した理由が気になってた癖に」





七海…話した内容包み隠さず言いやがったな。





『だとしても私は___』





五条「ごめん」





五条は謝罪の言葉を口にし、そっと私を抱き寄せる。




五条の言葉と行動に私は数秒呆気にとられたが、その後すぐに離れた。





『なんなの…？』





五条「ちゃんと話をさせてほしい。それを聞いた上で判断して。僕を殴るでも殺すでも好きにしていいから」





その言葉が本心からくるものであるということだけは分かってしまって、私は五条の対面に座るしかなかった。





五条「…まずお前と僕の考え方は違う。そこをよく理解して聞いて」





人間誰しもが同じ考えを持っているとは思っていない。




だからこそ人間社会はここまで発展したのだろう。





五条「お前に向けている好意が他の女に移った時…それが僕の思う浮気だった。だから他人と肉体的関係を持っても浮気じゃないと思ってた。僕が好きなのはずっとAだったから」





『………は？』





あまりにも突飛な発言に首を傾げずにはいられなくて。





五条「まぁそんな反応にもなるよね。硝子にも呆れられたし、散々死ねって言われたよ」





そりゃそうだ。




私からしたら…というか殆どの女性は彼女以外の女と肉体関係を持つ＝浮気に直結すると思う。





五条「僕はね、毎日したいくらい好きなんだよ。お前のこと」





『……』





五条「でもAは毎日なんて嫌でしょ？だから他の女で紛らわせてた」





『…私の為だって言いたいわけ？私が毎日五条とそういうことすんのは嫌だろうからって他の女としてたって？……ふざけんなよ』

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