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『…五条はさぁ…ぜぇ〜ったい浮気すると思うんだよね、将来的に』
夏の暑い日。
クッソ煩い蝉の鳴き声を聞きながら、珍しくプリンアイス以外のアイスを頬張る。
五条「はぁ〜?んだよ、いきなり」
私の隣に座って同じくアイスを頬張る五条は顔を顰めた。
『お前の無駄に整いまくった顔見てたらふと思った。マジで無駄に整い過ぎてっから地面に擦り付けて変形させるべきだと思うんだよね』
五条「おい、コアラ並みに馬鹿なのが露呈してるぞ」
『馬鹿と天才は紙一重って』
五条「お前にそれは適用されない」
言い切る前に答えやがった五条の口からアイスを引っこ抜いてやれば、同様に私のアイスも口から引っこ抜かれた。
五条「誰かと付き合うとか考えただけでもめんどくせーのに浮気?するわけないだろ」
『とか言う奴はするんですぅ。アイス返せ』
五条「お前が先に返せよ。クソコアラ」
渋々アイスを返した私に対して五条は一向に返す気配がない。
五条「俺は絶対浮気なんかしないね。特殊な場合を除いて」
そう言ったかと思えば五条は私のアイスを躊躇うこともなく齧って。
『死ね、浮気男』
五条「だからしねぇっつってんだろ。あと今もしてねぇわ、馬鹿」
・
『…………夢…か』
名雪家の天井を見てから懐かしい夢を見ていたなと少しだけぼーっとする。
あれ何年生の頃にした会話だっけ。
…いっそ付き合わない方が良かったんじゃないのか。
付き合わずにずっと友達のままだったらこんなに関係が拗れることなかったんじゃ…?
いつから五条を異性として意識し出したのかと聞かれてもきっと私は答えられない。
というか意識したことないんじゃないかと思うくらい私の五条に対する態度は昔から変わっていない。
従者「A様!!」
唐突に開けられた襖の先には青白い顔をした土下座太郎君。
『おはー。朝から元気だな。何事?』
従者「……A様と結婚したいと言う相手が来ております」
『朝から?昼とかに来いよ…迷惑だな…』
というか今のところ結婚相手は七海だけじゃなかったっけ?
私の勘違い?
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shyaberuazarashi(プロフ) - やばい解釈一致すぎる…すっきりしたしもう色々最高でした! (12月18日 22時) (レス) @page46 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり?★*゚(プロフ) - このくそヤリチン五条許せん、、、!ヒロイン普通に可哀想 (7月24日 11時) (レス) @page31 id: 35bcc8e605 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - いや五がそもそもあありえないけど、別れたって元カノに言ってたよね?あれでよく許せたな (2021年10月25日 5時) (レス) @page46 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 何だか最後までヒロイン報われなくて可哀想、、もっとこの糞ヤリチンを徹底的にボコボコにしてあげて欲しかった(笑) (2021年7月3日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
みー - この作品めちゃくちゃ面白かったです!鈴ちゃんが五条先生を殴っててくれて安心しました!(笑)あのまま許してたら私の気が収まらん!!本当に面白かったです! (2021年2月26日 20時) (レス) id: bb74a842ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年1月12日 1時