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従者「俺がこんなことを言うのもおかしいとは思いますが…」
『うん、おかしいね』
従者「まだ何も言っておりません」
土下座太郎君は渋々といった様子で言葉を紡いだ。
従者「…本当に宜しいのですか。A様は今も五条悟のことが好きなのでしょう？」
『……ホントどの口が言ってんだか』
従者「申し訳ありません」
謝罪の言葉を口にし、頭を下げた彼に“謝らなくていいし顔も上げろ”と告げれば彼はゆっくり顔を上げた。
『意外だな。散々五条に遊ばれたお前が一番喜んでると思ったのに』
彼は五条に土下座をさせられ、そんな姿をスマホで撮られた挙句、土下座太郎君などと不名誉極まりない渾名を付けられ、終いには五条のパシリにされることもしばしばあった。
従者「確かに殺したい程腹は立ちますが、あれは不思議と憎めない男です」
『…確かにそうだね。嫌いになれないのが更にムカつく』
アイツにムカつかない日なんてなかった。
『……私はもう五条とは付き合わないよ。っていうか付き合えない。だからいい。適当に結婚して、適当に当主やって、適当に死ぬよ』
適当ばっかだな。
実際何歳までにああしたいとかこうしたいとかいう計画・目標はないから適当になってしまうんだけど。
『私と結婚してくれそうな人見つかってんの？』
従者「はい。一名は明日にでも屋敷に来る予定です」
『いや、早いな。本当に宜しいのですかとか聞いた癖に何？その手回しの早さは』
もうこの際デブでハゲのおっさんじゃなかったら誰でもいい。
あ、でも私より十歳以上年上だとか年下だとかはやめてほしいな。
『その人呪術師？』
従者「はい。名家の出自ではありませんが、一級呪術師です。前当主様達も認めておられる方だそうで」
『…？そんな人がよく落魄れた家の当主である私と結婚してくれる気になったね』
なんて言った私からそっと視線を逸らした土下座太郎君。
『ちょっと待て。なんか隠してないか？』
従者「イエ…ワタクシハナニモ…」
『片言になってるし一人称変わってるし、お前嘘つくの下手だろ』
翌日私は土下座太郎君の胸倉を掴んで尋問することになる。
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shyaberuazarashi(プロフ) - やばい解釈一致すぎる…すっきりしたしもう色々最高でした！ (12月18日 22時) (
レス) @page46 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり?★*ﾟ(プロフ) - このくそヤリチン五条許せん、、、！ヒロイン普通に可哀想 (7月24日 11時) (レス) @page31 id: 35bcc8e605 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - いや五がそもそもあありえないけど、別れたって元カノに言ってたよね？あれでよく許せたな (2021年10月25日 5時) (レス) @page46 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 何だか最後までヒロイン報われなくて可哀想、、もっとこの糞ヤリチンを徹底的にボコボコにしてあげて欲しかった(笑) (2021年7月3日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
みー - この作品めちゃくちゃ面白かったです！鈴ちゃんが五条先生を殴っててくれて安心しました！（笑）あのまま許してたら私の気が収まらん!!本当に面白かったです！ (2021年2月26日 20時) (レス) id: bb74a842ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2021年1月12日 1時
