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ページ43

それは五条の部屋の扉を開けた瞬間に起こった出来事。





「Aさぁぁぁぁん!!!」





『ゴフッ…』





後頭部から倒れるところだった私を支えたのは背後にいた五条。




闘牛の如く私に突進してきたのは鈴。





鈴「良かったぁぁ…!もう帰って来ないかと思ってたからぁぁぁ…!」





五条「ちょっとリンリン。気持ちは分かるけどAも疲れてると思うから____」





鈴「元はと言えば悟が悪いんしょ。マジ屑男っすね」





五条「雇い主に対して辛辣すぎない?」





鈴は五条を睨んだ後、部屋に入るよう促して、ソファに座った私に紅茶を出してくれた。





鈴「ここ最近ずっとAさんを見掛けなかったから悟に聞いたんすよ。なんでいないのかって。そしたらコイツなんて言ったと思います?」





もはや五条のことをコイツ呼ばわりし始めた凛に笑って、五条が言いそうなことを考える。





『笑顔で“浮気しちゃった”に一票』





五条「本気でそう思ってて、僕と付き合ってるならAってホント趣味悪___」





「『テメェは黙ってろ』」





五条「…ハイ」





男の趣味が悪いことなんて半年前から知っているし、痛感している。





鈴「正解は被害者ヅラして“僕が浮気したから”っすよ!?意味分かんなくないですか!?意味分からなすぎたんで殴りやした!!」





『え』





マジ?という意を込めて五条を見れば、五条は苦笑して言う。





五条「脳天に五発食らって顔面にも五発食らった。流石に跡は残らなかったけど、かなり頭は冷えたよね」





『鈴、よくやった』





自ら殴ったわけでもないのに、鈴が私の為に五条を殴ったのだと思えば不思議とすっきりして。





鈴「もしまた悟が浮気したら次は金槌で殴るんで!何があっても私はAさんの味方っす!」





『ありがとう、鈴』





彼女の優しさに涙腺が緩みそうになる。





五条「A、ちょっと来て」





『ん?』





寝室の前に移動して手招きをする五条と、その姿を見て顔を顰める私。




何故かなんて決まっている。




五条がこの部屋で他人と行為に及んでいたからである。





『……ふぅ…』





ゆっくり息を吐いて寝室の前に立った。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
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shyaberuazarashi(プロフ) - やばい解釈一致すぎる…すっきりしたしもう色々最高でした! (12月18日 22時) (レス) @page46 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり?★*゚(プロフ) - このくそヤリチン五条許せん、、、!ヒロイン普通に可哀想 (7月24日 11時) (レス) @page31 id: 35bcc8e605 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - いや五がそもそもあありえないけど、別れたって元カノに言ってたよね?あれでよく許せたな (2021年10月25日 5時) (レス) @page46 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 何だか最後までヒロイン報われなくて可哀想、、もっとこの糞ヤリチンを徹底的にボコボコにしてあげて欲しかった(笑) (2021年7月3日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
みー - この作品めちゃくちゃ面白かったです!鈴ちゃんが五条先生を殴っててくれて安心しました!(笑)あのまま許してたら私の気が収まらん!!本当に面白かったです! (2021年2月26日 20時) (レス) id: bb74a842ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613  
作成日時:2021年1月12日 1時

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