二十五＊ ページ26
雅side
私は悟さんの屋敷を出て街に戻り、すぐさま父を問い詰め、非難した。
彼に対する暴言の数々、酷い扱い。
案の定父は慌てふためき、何度も落ち着くよう説いていたが、私は悟さんに拒絶されたショックで落ち着ける筈もなく、最終的には縁を切ると父親を脅して瓦版を出させた。
そこまででざっと三ヶ月。
久しぶりに会った悟さんは痩せたように思えて、思い切り彼の頬を打った時、少しだけ罪悪感を抱いた。
五条「僕は君と違って捻くれてるんだよ。だから病が治った君が僕を拒絶するんじゃないかって怖かった。本当ならああなる前に君を助けられた筈なのに出来なかった。最低でしょ」
悟さんは自嘲の笑みを浮かべたまま言葉を続ける。
五条「君に拒絶されて一人になるくらいなら自分から離れた方が楽だって思った。だから君をすぐ街に帰したけど」
そんなことなかったよと一言。
『悟さん。これだけは確実に言えます。私は何があっても貴方を一人にはしないし、置いても行かない』
五条「！！」
『というかもう私の方が悟さんのいない生活に耐えられないんです』
彼の隣がどれだけ落ち着いて心地良い場所なのか私は知ってしまった。
五条「…僕を一人にしないって神に誓える？」
『当たり前でしょう。死ぬその瞬間まで毎日でもこの屋敷に来ますからね』
冗談かもしれないと思いつつも私は即答していた。悟さんは私の言葉を聞いて優しい笑みを浮かべる。
五条「じゃあ僕も誓うよ。死ぬその瞬間まで君を守るって」
誰も知らない二人だけの誓い。
その誓いを破る日が来るなんてこの時の私は思ってもいなかったし、思う筈もなかった。
・・・
過去編長いですがあともう少しお付き合いください…！
ここがメインと言っても過言ではない((
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?(プロフ) - 今までで1番好きなお話に出会えて本当に幸せですㅠㅠ感情移入し過ぎて自分までもが懐かしい気分になってしまい不思議な感覚でした笑主様の文章力ありすぎて考察もしやすかったです、がち尊敬です！素敵なお話ありがとうございました🥹💗💗 (3月17日 7時) (
レス) id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - えねごりらさん» ありがとうございます…！次回作も楽しみにしていただければ…！！(o^^o) (2022年1月26日 17時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
えねごりら - 完結おめでとうございます！！！名作すぎるので何度も読み返します笑次回作も楽しみです！！ (2022年1月26日 15時) (レス) @page42 id: 71d3d1284f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - えねごりらさん» えねごりらさんコメントありがとうございました…おかげさまで変な終わり方にはなりましたが完結できました…！本当励みになっていたので心からの感謝を申し上げますッ！！ (2022年1月26日 1時) (レス) @page42 id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
えねごりら - すれ違ってる…切ないが溢れ出てます!!ヽ(ﾟдﾟヽ)(ﾉﾟдﾟ)ﾉ!!更新お疲れ様です(о´∀`о) (2022年1月25日 21時) (レス) @page35 id: 71d3d1284f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2022年1月17日 20時
