七 ページ9
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「…ぅえ…ッ…気持ちが悪い…ッ」
思わず両手で口元を覆う
目に涙が滲んで視界が揺れて…梅の顔が歪んで見える
「…お、大剣様」
梅が目の前にしゃがみ込んで
「…うう」
目を合わせる
「何故お分かりになったのですか」
「____え」
ただの質問。簡単だけど、何故か重たい言の葉
「何故、お分かりになったのですか。大剣様」
今度はもっと強く
「な、にを」
「…やはり貴女は、見掛け倒しな童子のようだ」
握っていてくれた手を、そのまま
首にあてがった
「____ッは、く」
なに
なに
どうなっている?何が起きている?
梅が、私の首に、息が、なに、苦しくなって、え
「大剣様」
「は、…は、」
「私、貴女様の言う事をずっと聞いてまいりました」
脚が宙に浮く
「御剣命様の言いつけも守りました」
「他の下級神の目からも貴女様を護りました」
頭が、まわらな、い
「もうそろそろ御褒美を頂いて良い時期だと思うのです」
「…ぁ、あ…めぃ、ぃ」
力が籠る
「下級神の中には日々欲を貯める者が多くございます」
くるしい
「貴女様の様な小さい御子は、殿方様が大層気に入られるでしょうなぁ」
「貴女が売れれば、私の惨めな世が終わるのです」
かかさま
「まだ伝が回りきっていなかったのか、貴女の事をお話しても一人しか本殿に来ませんでしたが、まあ良いでしょう」
「ねえ、大剣様…私を助けると思って…どうかその寛大なお心で救ってくださいまし」
かかさ、ま
「御剣命様になさるように…どうか」
「その小さな身体で、私の役に立って下さいな」
目の前が暗転していく
完全に 消え て く
かかさま
「私の娘に気安く触れるでない」
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りす(プロフ) - とっても大好きな作品です!設定にもこだわってらっしゃいますし!もう更新はされないかもですが、ずっど応援しています!! (9月3日 20時) (レス) @page25 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ばる。(プロフ) - シロクさん» ありがとうございます!期待に応えられるように全力で頑張ります! (2017年9月2日 3時) (レス) id: fed6b5803a (このIDを非表示/違反報告)
シロク - 刀剣乱舞の新ジャンルって感じがします!続き、待ってます! (2017年9月1日 23時) (レス) id: c8b63aa399 (このIDを非表示/違反報告)
ばる。(プロフ) - ふくぶちょー@クリーク!!さん» とっても丁寧なコメントありがとうございます!頑張りますッ (2017年8月31日 6時) (レス) id: fed6b5803a (このIDを非表示/違反報告)
ふくぶちょー@クリーク!!(プロフ) - 文章の一つ一つがとても丁寧で読んでて物語に引き込まれる感じがしてとても好きです!!!更新無理せず頑張ってください!!!応援してます!! (2017年8月31日 2時) (レス) id: 03716d80dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばる。 | 作成日時:2017年8月16日 2時