【刀剣乱舞】母なる刀

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むかしむかし、そのまた昔のこと。


天と地が初めて現れ、天の高い所にある高天原に神々が生まれた時、まだ地上の大地はできあがっていなかった。

やがて高天原に生まれた男神のイザナキと女神のイザナミは、地上に降り、結婚し国をお生みになった。

最初に淡路島、次に四国、そして隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、最後に本州をお生みになった。

この八つの島を後の大八島国と言う。

その後、大小の小さな島々を生み、風の神、木の神、山の神など多くの神を生みました。

その中に、刀の神もお生まれになっていた。
刀の神は早速己の依り代成る物を作り上げられた。

柄は太陽の光から。刀身は月の欠片から。

柄の鎖飾りは星屑から。

その美しい輝きは水の煌めきから。

丁寧に丁寧にお創りになられたその太刀を、神は｢大剣｣と名付けられ、我が子同然に可愛いがった。




そうして幾年か経った頃、彼女はまだ幼子ながらも見目麗しい姿ですくすくと育っていた。




まるで、この後に起こりうる惨劇など…予期せぬように。

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