眠れる森の雪だるま (ページ3)

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紫ページ3

身体がふわり...

「え？」

『あ、起きた？』

私の身体は宙に浮いてて目の前には辰哉の顔

つまり私はお姫様抱っこをされている...

「ちょ！！降ろして！！」

『うわぁ暴れんなよ』

「いや！？これは恥ずかしすぎない？」

『今更照れんなって』

「ムリムリムリ！」

『いやマジで暴れるなって！落ちる！』

再びソファの上に...置かれたというより放り投げられた、が正しい

「え？普通投げる？」

『ちょちょちょ、投げてない笑』

「いやいや、投げられたよ私」

『お嬢さん、ひどいな〜』

「もう！！」

って睨むとめっちゃ笑ってるし！！

お腹すいたっていうからチャーハン作ってると背後からバックハグ

「え？危ないけど」

『いや、ムードねぇなー笑いい匂い』

「もう少しで出来上がるよ」

『チャーハンもいい匂いだけどAもいい匂い』

「え？変態？笑」

『ちょ、本当さー俺彼氏なんだけど』

「はいはい」

『うわぁ適当！笑』

「ってか少し離れて！フライパン振れない！！」

『はぁ、腰痛い』

「え？うそ？！」

火を止めて慌てて振り返ろうとするも
肩に顎を乗せてがっちりホールドされる

『いや、マジで』

「えーすごい痛い感じ？大丈夫？」

『うーん、さっきお姫様抱っこした時やったかも』

「マジか...」

『たからさ...』

お腹の前で組まれていた手がちょっと怪しく上に向かって動き出す

「ちょっ」

『今日の夜はAが上に乗ってね？』

「はぁぁぁぁ！！もう！！！」