いい子ちゃんやめたら何か変なのにつきまとわれるようになった【HQ!!】

付きまとってくる28 ページ34

その夜、白布から滅多に来ないラインが来た。




『今日の、ごめん。』



「………」




別に気にしなくていいのに。

とか思いつつ、あの時の事を思い出して少なからず動揺する自分もいて。


あんなの初めてで、訳が分からなかった。


＿＿＿＿白布が何をしたかったのか。何を思っていたのか。本気であの時、分からなかったから。



(私がバカなだけ？)


だとしたら癪に障るけど。




『じゃあダッツね』



素っ気ない返しには、すぐに既読が付いた。



『現金なやつ』

『ダッツじゃなくてもいいけど？１週間分の飯代とか』

『ダッツで』



即刻返ってきた『ダッツで』の返しに白布の苦い顔が浮かんで、笑いが漏れた。


了解、とスタンプを送ってケータイをベッドに投げる。

そのまま一緒に自分もベッドに飛び込んで、目を閉じた。



(なんか、無駄に疲れた)





重い瞼が視界を黒く染めれば、睡魔はすぐにやってくる。


少し。少しだけ。すぐ起きる。



自分にそう言い聞かせながら、私は意識を手放した。

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