sixteen game ページ25
いつのまにかの曲で、ワルツを踊る。
優雅に……少し楽しみを、
青いロベリアの花びらが舞う中で、
2人の踊る空間は、
なぜか儚く、哀しみがあるようで、
なぜか懐かしく、想いを馳せながら、
2人は踊る。
ヘレナと踊るクロノスの表情は、
なぜか
切なく、儚く、哀しみがあって、悲惨な顔をする。
「……(こうしたかった……愛しい君と……)……
ヘレナ……」
「はい」
クロノスの声のトーンを聞いてヘレナは、安心させるような声でいう。
「………待っててくれて、ありがとう……
身勝手な自分を捨て、
毒に侵され、愛しい人の後を追い続け…………
挙句には死んで、またヘレナとウィリアムに会えたことが……俺にとって……お前たちは……
“光”のような存在で……
いつも救われる……ありがとう。
これからも先生って呼んでくれるか？……
“クロノス先生”と」
ガスマスク越しの震える声にヘレナは優しい声で言う、そしてお帰りという声で。
「…私達はいつも先生に救われて、ずっと先生だけしか見てませんよ？
私達は先生が帰ってくることを
ずっと待ってましたから……
お帰りなさい。
クロノス先生」
「……ありがとう、ヘレナ」
「いえ、私達はずっと先生を見つけてきます。
どこまでも、地の果てでも、地獄の果てでも、
何度でも、先生を見つけてきます。
この荘園に来てよかったと思うほど」
「……ほんと、優しすぎるよ。
ヘレナ………
ここに居てくれ、永遠に」
ターンを終わった後に止まって
クロノスは、かがんでヘレナの手を掴みガスマスクの後ろにある留め具に触れて、外すように指して
ヘレナはクロノスのガスマスクを取った後
少しだけ、微笑んで。
クロノスの表情は、
今にも泣きそうな顔で
ヘレナの手の甲にキスを送った。
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緑茶部長(プロフ) - しばらくの更新をサボってごめんなさい…… (2020年4月9日 16時) (
レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル中毒者 - 更新頑張ってください！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 緤那さん» わああああ、ありがとうございます！感動したお話に出来ているかなと内心作ってて思ったんです〜………わあ〜有り難いお言葉です！これからもこの小説をよろしくおねがいします！ (2019年8月15日 19時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
緤那 - なんかこう…言葉では表せないけど泣けました…とても私好みのお話です！更新応援してます！ (2019年8月15日 15時) (レス) id: 6dcf6f54f1 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 話が噛み合わなく削除しましたが、新しいものを書かせていただきました！13ゲームの1話です！ (2019年8月2日 18時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑茶部長 | 作成日時：2019年7月24日 10時
