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「どうぞ」



部屋の中から男性特有のテノールが聞こえた。
クロノスの声だ

美智子は部屋の中に入り、
2人に食事ができたと告げた。



「そうか、行くぞクロノス」




「先に行ってて、レオ」




「分かった」



レオは先に行きサバイバーの館に行ってしまった。
部屋に残ったのは、クロノスと美智子だけ



「クロノスはん、大丈夫ですか?」




「んっ?ああ、もうな」




「そうですか、ほんまよかったですわ」




「多少落ち着いたよ。美智子さんのおかげだよ」




「わっちは何にもしてはりません、
ただクロノスが懐かしい人に似ているからかな?」




「(似ている?……)そうか」




彼女の言葉に耳を傾けるクロノス。
懐かしい人と言った美智子の顔は寂しそうに笑った


その様子に気づいたクロノスは美智子のそばに歩み寄り、
手袋を外し右手で美智子の頰を撫でてこう言った。




「美智子さん………
そんな顔はしないほうがいい……貴女は笑ったほうがお似合いだよ、心から、






笑って」





「!……」





至近距離の顔で優しく微笑むクロノスは……




綺麗だった。




鼻に触れる距離、お互いの息が混じり合う距離に
美智子は……






「(……ああ、ほんまええ男やな……まるであの人やな……)」




撫でるクロノスの手が気持ちよくて目を閉じる美智子にクロノスは、



「ふふ、じゃ行こうか……美智子さん」






「ええ、ありがとうな、クロノスはん」





クロノスの部屋を出てハンターの館からサバイバーの館に行く2人
移動する際にはもうクロノスの手は手袋にはめていて、美智子はその様子をちらりと見ていた。


廊下の光に照らされている2人の影はゆらゆらと揺れていた。

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緑茶部長(プロフ) - しばらくの更新をサボってごめんなさい…… (2020年4月9日 16時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル中毒者 - 更新頑張ってください! (2019年10月25日 22時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 緤那さん» わああああ、ありがとうございます!感動したお話に出来ているかなと内心作ってて思ったんです〜………わあ〜有り難いお言葉です!これからもこの小説をよろしくおねがいします! (2019年8月15日 19時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
緤那 - なんかこう…言葉では表せないけど泣けました…とても私好みのお話です!更新応援してます! (2019年8月15日 15時) (レス) id: 6dcf6f54f1 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 話が噛み合わなく削除しましたが、新しいものを書かせていただきました!13ゲームの1話です! (2019年8月2日 18時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑茶部長 | 作成日時:2019年7月24日 10時

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