fourteenth game ページ19
眠ってしまったクロノスを担ぐレオは美智子に本来のクロノスの部屋に行くと告げ、
ハンターの館に行ってしまった。
残されたサバイバーとハンターは、
ポツンと取り残された。
美智子はクロノスを心配そうに見つめたが、レオの代わりに指揮を執った。
あとで自分もクロノスの部屋に行こうと決心した。
クロノスの部屋と続く道は長く感じていた。
レオは思った。
「……色々無茶しすぎだ。ヘタレめ」
そう言ってレオの足は少しだけ早くなっていた。
クロノスの部屋に着いて、中に入る
部屋の中は、
実験道具、猛毒植物が入った瓶、水酸化ナトリウム、水銀などの毒の材料にもなるものがたくさんあって、実験用の棚まであり読書用もあった。
机の上には、
恋人であっただろう彼女の写真があった。
ベッドにクロノスを横にさせ起きるまで付き添い、彼の本棚から本を出して読む。
ページをめくりめくることの数分後に、
クロノスは起きた。
「……んっ…ここは……」
「お前の部屋だ」
「……懐かしい……レオ」
「!」
「怒ってるだろ……?」
「…ああたくさんにな」
「そうか……自分でもよくわからない……」
「ああ」
「……俺やっぱアホくせーわ……」
「…ああ」
「こんなハンターいらねぇだろ……?」
「……いや……お前はお前だ」
「……」
「お前なりのものはある
俺や、ジャック、ジョーカーにベイン、ヴィオレッタ嬢、美智子、ハスター、ジョゼフ、謝必安、范無咎、イドーラ、バルク、ルキノ……
俺たちにはないもの、お前にはあるんだ。人それぞれさ。だから………
いらないとか言うな」
「……ッ……」
「今のお前は生前だった頃と一緒だ
ハンターとしての本心を言ってくれ」
「俺は……
まだ…消えたくない……」
「それでいい、ヘタレ」
「ぷっ…またそれか…ははっ…」
「たまにはいいだろ?」
「そうだな…レオ」
「目つきが落ち着いたな、クロノス」
若干の迷いと不安があった目には、
なくハンターとしての目があった。
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緑茶部長(プロフ) - しばらくの更新をサボってごめんなさい…… (2020年4月9日 16時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル中毒者 - 更新頑張ってください! (2019年10月25日 22時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 緤那さん» わああああ、ありがとうございます!感動したお話に出来ているかなと内心作ってて思ったんです〜………わあ〜有り難いお言葉です!これからもこの小説をよろしくおねがいします! (2019年8月15日 19時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
緤那 - なんかこう…言葉では表せないけど泣けました…とても私好みのお話です!更新応援してます! (2019年8月15日 15時) (レス) id: 6dcf6f54f1 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶部長(プロフ) - 話が噛み合わなく削除しましたが、新しいものを書かせていただきました!13ゲームの1話です! (2019年8月2日 18時) (レス) id: ea2137b476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑茶部長 | 作成日時:2019年7月24日 10時