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視点:kn
車庫の前でシャオロンとチーノが車を出すのを待つ。
空気が張り詰めていてなにかを喋ろうという気にはなれない。横でシャオロンもよく研がれたナイフに反射する自分の顔を見つめている。
機械音がして自動化されている車庫の扉が開き、スピードに特化した車が出てくる。
俺たちの前に車がとまるとシャオロンが先に乗り込んだ。
「あ、ここら辺でとめてくれ」
「分かりました」
暫く走り、V国のすぐ近くにある森に到着したためそう声をかけた。チーノに一言お礼を告げ車から降りる。
「無事に帰ってきてな」
無言で頷くシャオロンに代わり「おう」と返事をした。
唇を噛んで手をギュッと握り先を走るシャオロン。その様子からは不安感が見て取れた。
少しスピードを上げてシャオロンに追いつき背中を軽く叩き言う。
「絶対助けような」
「おう」
そんなシャオロンの声は珍しく震えていた。
地形を活かしV国にバレないように隠密行動をする。
V国の真っ白な城が見えてきた。うちの城とは正反対やな。
スナイパーに狙われている可能性があるので木から降りて、高い木に姿を隠して貰えるよう地面を走る。
突然、ピタッと前を走っていたシャオロンが止まった。
「どうした？」
「なんか、ここ変な気がする」
そう言ってシャオロンが前に手を伸ばす。その手はパントマイムのようにある場所で止まった。シャオロンの肘が曲がっているところを見るとこれより先は進めないようだ。
自分も近づいて手を伸ばす。シャオロンが手をついているところよりほんの少しより奥で見えない壁に手をついた。
よく触ってみるとその壁には角度がついている。おそらく球形に見えない壁が出来ているのだろう。
「シャオロン、これは魔法かなんかか？」
「多分、なんか変な感じがする」
「O国に魔法を使える道具とかはあったか？」
「噂に少しだけ聞いたことがあるかもしれん」
つまりこれは誰かの魔法か魔法を使える道具、いわゆる魔道具のどちらかの可能性が高いだろう。
これはグルッペンに報告しなきゃいけんな。
「シャオロン、1度戻るで」
「隠密以前に侵入出来なさそうやからしゃーないな」
チーノが待機している場所まで戻ろうとUターンする。
「あれ？」
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水飴狸(プロフ) - ミルクさん» 報告ありがとうございます！確認ミスをしておりました。訂正しました！ (1月18日 12時) (
レス) id: ba0b0d6b91 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 確認ミスだと思われますがオ、リ、フ、ラが付いてしまってます (1月17日 0時) (レス) id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴狸 | 作成日時：2023年10月12日 19時
