隣の席の子は___【宮治】 (ページ36)

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隣の子俺の彼女ページ36

ベットでスヤスヤ幸せそうに寝ているA
頬にはうっすら涙の後さえ見える

Aが不安なのはわかるし俺だって不安だ
これからどんな未来が待ってるのかなんて分からない
いつ状況が悪化するのか分からない

そんな不安を抱きながら明日も学校だから帰ることにした。

寝ている彼女の頬にキスをして。

下に行くとAのお母さんがいて

「治くん、ありがとうね。」

そう言われた

治『いえ。俺に出来ることならなんでもさせて下さい。』

「治くん。1人で頑張ろうとしなくていいのよ。」

治『え？』

「治くん、Aは母子家庭なの。」

「Aができた時に元旦那には逃げられたわ。」

「私も当時1人で不安だった」

「けどね、私のお母さんもみくちゃんのママも友達も兄弟も皆が支えてくれた。」

「だからここまで育ててこれたの。」

「けして1人ではないわ。」

「だから治くんも1人で頑張ろうとしないで。周りに頼ってね。それとAのことよろしくね。」

心が軽くなった気がした。
俺はこれからAとどう向き合えばいいのか
どう支えればいいのかずっと1人で考えていた

でも俺には家族がいる。
おとんにおかんにツム
それに大事な部員も
Aの家族もみんなで支えるんだ

治『はい！ありがとうございます｡』

「治くん今日泊まっていったら？？」

治『いいんですか？？』

「その方が賑やかだしAも喜ぶわ」

そう言われたからお言葉に甘えることにした。