息子が鬱になりまして、

’ ６ ページ7

.









「……死にたいなぁ」









起きた時の第一声



自分で驚いた









.









「……ぁ、ははｯ

あははははははっ あーっはっはははははは


あはは、ぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛」









首を絞めて 頬を叩き 爪を立てて腕を掻き毟る




びしょ濡れの頬にぐちゃぐちゃの部屋





気づけばボーッと泣いてる


そんな狂ったような事が続く日も少なくなかった









.









「……変わりたいなぁ」







気付かへんうちに呟かれた言葉に、
いつか気付かんうちに自 殺してそうで怖かった



死ぬことへの恐怖って言うよりは
オトンがオカンだけやなくて俺も死んだらどうなるか

それだけが不安やった。









.









.









疲れたなぁ…

死んだら楽やのに




………あぁ でも鬱でもないし、過呼吸にもならへん

パニックにもなってへんし…








俺は 健康 やん。



なら、そんなに辛くないんちゃう？

そんなに追い込まれてへんし、疲れてへんやろ？







ほら


まだまだ行けるやろ









死にたくなるたびに頭の中で繰り返した言葉に

イヤイヤって泣きながらでも頑張ってきたつもり






そんなん繰り返してるうちに
限界がなんなんかも頑張ってるってどこまでなんかもわからんくなって

俺じゃない俺が俺を名乗ってた









＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿









.

’ ７→←’ ５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す