息子が鬱になりまして、

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「……あ、オトン」








包帯も点滴類も取れた大毅は
ただベッドに座るだけで、何と言うことは何もしてへん


ただボーッと外を眺めてた








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「……退院、明日するからな」







大毅のベッドの横に置いておいた大きい鞄を見せると、困ったように眉を下げた








「……俺、これからどうしたらえぇんやろ、」








そんな言葉を聞き流して荷物をまとめた









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パジャマに歯磨きセット

教科書に本にジュース類、お菓子類




病院へ持ってきた物をホイホイと鞄に入れていく






ベッドの脇の机に積まれてる教科書類と本

筆記用具にノート




棚の奥には、大毅のためにと神山さんが持ってきてくれはった漫画やゲーム機

一つも手付かずで置いてある









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「……なぁ、オトン









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＿＿＿＿＿＿＿＿＿俺、どうしたらえぇんよ」









潤んだ目で俺を見あげる大毅



なんて返せばええかなんて、分かるはずもない








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「なぁ、オトン


大丈夫 って、言ってや。

心配ない って 何とかなる って。






…………お願いやからｯ」









泣いた大毅に掛けようとしてた言葉が崩れてく


それでも不思議と焦りは無かった









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