息子が鬱になりまして、

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「……とは言ったけど…」









泣き疲れた大毅はベッドでスヤスヤ眠ってる




少しだけ、安心したような寝顔には似合わない
真っ黒の目の下のクマ



フォークを握ってた時も思った

痩せた体









「……学校を辞める手続きを…来週辺りにしよか。


…んで、仕事はしばらく出なあかんなぁ

あ、神山さんにも事情説明して………」









何となく、頭に浮かんだことを指折り数えたけど、

きっと、これ以上に沢山やらなければならない事がある









「……大丈夫 何とかなるわ」









そう呟いて大毅の頬を撫でると、ムグムグと口が動いた




ちっちゃい頃から何も変わらへん



俺にとってはいつまでも可愛い息子や









「……ちょっと待っててな


もう少ししたら落ち着くから…それまで大毅も頑張ってや」









頬が緩んでるんが自分でも分かる。




こんな事にならなければ、これほどまでの大毅の大切さを感じられんかったかもしれん









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アイツが何よりも愛して、大切にしていた大毅を

俺は大切に出来てへんかった。







……今頃アイツは怒ってるやろうか？


それとも、もういいよ と、呆れたように笑って優しく見守ってくれてる？









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「……んー…」









モゴモゴと口を動かして寝返りを打った大毅



下へとズレた布団を首元まで上げてやると、
まだ赤ちゃんやった頃をふと、思い出した








まだ大毅がベビーベッドで寝てて、俺は布団を何度もかけてやってた



それで、俺の隣で……俺の隣でアイツが笑ってた









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「……なぁ、A

今 無性にお前に会いたいなぁ」









ふと思い出すアイツの顔は、やっぱり悲しそうに笑ってた









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