息子が鬱になりまして、

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「……あんな、落ち着いて 聞いてほしいねん」








そう言うと顔を上げた大毅からは、またポタッて涙が落ちる









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「…さっきな、ここに来る前に
電話があってん。


……その電話がな？＿＿＿＿＿＿」








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「……もしもし中間です」





《あっ 中間淳太さんですか？

私、大毅くんの担任の 西口 と申します。


あのですね、今週中には学校に来てもらわないと、留年になってしまうので、ご連絡させてもらいました。》









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その話をすれば、また涙を流す大毅


俺はこんな時、どうすれば良いのか分からへん。


やけど、もう言うことは収まってる。









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「大毅

行きたくないんなら、行かんでえぇ」









驚いたように目を見開いて、

え？ って声をこぼした









「……お前が今まで頑張ってきたことは分かってる。


しんどくても、辛くても 学校行って、勉強して…


お前は今の今までずっとずっと 頑張った



やから、止まりたければ止まればえぇ

止まりたくても止まれへんのなら、俺が止めたる



＿＿＿何があっても 俺がこれからはちゃんと支えるから」









泣きながらでも崩れなかった顔は、
ボロボロと流れる涙と共に歪んだ


歪んで泣き叫んだ







顔を覆って身を縮める大毅を、包み込むように抱きしめる




久しぶりに抱きしめた大毅は、大きく成長してるはずやのに

どこか小さく、昔の様やった









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……大丈夫 お前はやり過ぎなほど頑張った






効かへんやり直しなんて無いんや




やから、万全で再スタートするために

今は少しだけ お休みしよう









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