息子が鬱になりまして、

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「すいません、

明日も仕事があるので、…帰ります」








濱田先生の話が終わると俺はそう言った。



朝早くから仕事があるのは事実やった。

でも多分、これはただの逃げやった









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あれから２週間





大毅の所に１度も行かんかった





お手伝いさんの神山さんが心配して

一度行ってあげては？

って言ってくれはったけどどうしても合わせる顔がなかった







ズルズル引きずって、オレは気を紛らわすために朝早く会社に行って夜遅く帰って
休みの日は家に持って帰ってでもやった。




常に眠たい目とだるい身体


でもそれが良かった

何も考えたくなかった








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大毅はそろそろ退院する



神山さんからそう聞いた矢先やった。


桐山先生から電話がかかってきたんは









「あｯ 中間淳太さんですか？

あの、すぐに病院来てください！


大毅くんが手首を切って意識不明ですｯ」









仕事中やった。



頭が真っ白になって、でも何とか上手いことやって引き上げた。









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何で？ 何が間違いやったんや？




俺はお前の父親としてどうしたらよかってん






なぁ 大毅

教えてくれや









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目の前が霞(かす)んでは頬に流れる




声を上げることもそれを無理に止めることもせんと







霞んだ先 赤から青に変わる合図にアクセルを踏んだ









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