HiHi Jetsのお姫様！2 (ページ10)

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「おはよ！！…A元気なくね？」

『…うぇ？！そんなことないよ！元気！』

気配を感じたあの日から

毎日帰りを誰かにつけられている気がして

メンバーと別れてからの電車も

家の場所まで把握されている気がして

眠れない日が続いていた

でも本当につけられているのかもまだわからないし

本当につけられていたとしても証拠がなくて

『…はぁ』

メンバーの皆には心配してほしくなくて

黙っていることにした

一応マネージャーには伝えようとしたんだけど

「そういやマネージャー熱出たらしいよ」

こんな時に限ってお休みしている

「じゃあA帰り気をつけてね！」

『うん、ばいばい』

帰り道、乗り換えの駅で電車をおりる

最寄りにつくとまたあの気配が後ろから迫ってきているのを感じた

いつもならただついてくるだけ

…なのに今日は違った

『きゃ！』

「……Aちゃん、だよね」

『……な、…誰ですか』

急に後ろから腕を捕まれ、地面に打ち付けられた

私の目の前にいたのは知らない男の人だった

「Aちゃん、俺と付き合おう」

『え？』

「だって、付き合ってくれるって言ったじゃん」

『…い、いってない』

「言ったよ！嘘だったの？ひどいよ！！！」

大声で言ったかと思うとガンガンと自分の頭を壁にうちつけるその人に

恐怖で声を出すことも

体を動かすことも出来なかった

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