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瑞稀said





はしもっちゃんとAを守ると決めたあの日から



沢山話しかけて、仲良くなろうとした。



だけど、Aの人見知りは凄すぎて中々扉を開けなかった。



それでも分からないことはきちんと聞いてくれるし、



1.2ヶ月しか経っていないのに、



ダンスも歌もメキメキと上手になっていった。




「どうやったら仲良くなれるんだろ」
「分からないけど、徐々に仲良くなってくしかないんじゃない?」



小学校5年生にしてそんな話を真剣にしていた俺らって



今考えるとすごいA思いじゃない?笑




Aが笑うところも泣くところも見たことがなかったから



いつか絶対笑わせてやるんだって思ってた。




そんなある日



レッスン室につくと誰かの話し声がした。



「お前、なんで女なのにジャニーズなんてやってんの?」
「そうだよ、みんな迷惑してんだよ」
『……………』
「さっさと辞めちまえよ!」



その言葉の直後にドンッという強い音がして



俺たちは部屋に入った。



「A!大丈夫か?」
「おいお前ら何やってんだよ!」



見ると床に倒れているAの姿があった。



足を痛そうに押えている。



まだ小学2年かそこらの子に手まであげるなんて。



「…二度とAに近づくんじゃねえ」



見られたのがやばいと思ったのか、そいつらはバタバタと出ていった。




「…A大丈夫か?何された?」



『……………大丈夫』



「そんなわけないじゃん!」



「そうだよ、俺らAの味方だよ。」



「Aがいつも早く来てみんなよりも頑張ってること知ってんだよ」



「俺らにくらい頼ってよ、A」



『………っ、ふぇ、』




その日Aは初めて俺らに涙を見せてくれた。




「A辛かったね、よく頑張った」



「でももう溜め込むんじゃないよ」



その後もわんわん泣いて、泣いて、




『瑞稀くん、涼くん、ありがとう』




初めて俺らに笑顔も見せてくれたんだ。





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美紀(プロフ) - ジャニーズ全グループ大好きですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年4月2日 21時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょむりん | 作成日時:2023年1月26日 0時

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