自信 ページ17
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「A〜」
『嶺亜くん!久しぶりだね〜』
「ほんとだね〜」
レッスン室に入ろうとしたところ、嶺亜くんに呼び止められた
嶺亜くんは私が入りたての頃、瑞稀くんと涼ちゃんと一緒にお世話してくれたお兄ちゃんみたいな存在
「いつの間にかAすごいダンス上手になってるね」
『えへへありがとう』
ふんわり微笑んでくれる嶺亜くんは昔よりももっと顔が綺麗になったみたいだ
「そういえばこの間大光と話したんでしょ?」
『うん、助けてくれたの』
分かりやすいように電車での出来事をかいつまんで話す
「大光がAさんと話せた!って馬鹿みたいに喜んでたよ」
『そっかあ』
「A、前よりは話せるようになったんだなって俺も嬉しかったよ」
『大光くんが話しやすかっただけでまだ全然人見知りだよ』
コミュ障だし、と付け加えると
「メンバーがいたり、話せる人いるとA結構毒舌だよ?」
と茶化すように言ってくる
『それよく言われるけど全然そんなことないのに』
「Aはなんでも出来るし、もっと自信もったらいいのになあ」
『そうかなあ』
「そうだよ」
そう力強い眼差しで言う彼は、あの頃のお兄ちゃんのまんまだ
「じゃあそろそろ行くね」
『またね』
「お互い頑張ろうね」
そういう嶺亜くんの顔はライバルの顔をしていて
自信、かあ…
よし、と気合を入れてレッスン室に入った
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美紀(プロフ) - ジャニーズ全グループ大好きですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年4月2日 21時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょむりん | 作成日時:2023年1月26日 0時