HiHi Jetsのお姫様！ (ページ13)

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初めまして！2 ページ13

優斗said

あれは俺がJrになりたての頃

「じゃあ次は前に見本の子立てるからそいつ見ながら踊って」

そう振付師さんに言われ、

どんな子が出てくるのかと思いきや

「え？女の子？」

驚いている俺に

「お前知らないの？ジャニーズ唯一の女の子だよ」

驚いてる暇もなくその子は流れる音楽に合わせて体を動かす

背はかなり小さいはずなのにそれを感じさせない踊り

その後も何曲か踊ったが、どの曲も雰囲気が違うものなのに

全部自分のものにしていて

ダンスが出来ない自分にもこの人は凄いんだって一瞬で分かった

踊り終わると恥ずかしくなったのかぱぱぱっと脇に走っていってしまった

「A！お前見本なんだから前たってろ！」

『えぇ………はい………』

ずーんと沈んだ表情をするその子にすごく興味を持った

「Aちゃん！」

『………………え？』

レッスン後急に呼ばれて驚いたのかすごく不安そうな顔で振り向いた

「あの、えーとダンス！すごいなって思って、あの曲のここの部分とかめちゃくちゃかっこよかったし、それに…」

止まらない俺の話を聞いて

硬かった表情が少しだけ緩んだ気がした

『…………名前なんていうの？』

「髙橋優斗」

『高橋くんダンス苦手なの？』

「俺は全然踊れないけど、Aちゃんの見たら踊れる気がしてきた！」

『…そっか、頑張ってね』

「ありがとう！」

それが俺とAの出会い

～

『初めてゆうぴと会った時酷かったんですよ！いきなりちゃん付けだしタメ口だし』

「いや〜年下出しなと思ってさ」

『絶対女の子だからタメ口使ったでしょ！』

雑誌の取材で思い出したあの時の記憶

でもこれだけは絶対に秘密

あの日、初めて見た君に恋に落ちてしまったかも、なんてね

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