11話 ページ11
モトキside
A「私の家、ここなんだ。」
Aちゃんが立ち止まったのは八階建ての白いマンションだった。
A「今日は本当にありがとう。」
モトキ「こちらこそありがとう。また遊ぼうね。」
A「うん。じゃあ、またね。」
Aちゃんは手を振って俺に背中を向けた。
その瞬間、『離れたくない』という感情が込み上げてきた。
次会える時まで待てない。
_______まだそばに居たい。
モトキ「Aちゃん···!」
無意識に名前を呼んでいた。
Aちゃんは振り向いて俺の顔を不思議そうに見つめている。
モトキ「ごめん、何でもない。ばいばい。」
Aちゃんに手を振って、逃げるようにシルクの家に戻った。
シルクside
モトキ「ただいま。」
シルク「おかえり。」
なんか元気ねえな。
シルク「どうした?元気なくね?」
モトキは少し黙ってから、口を開いた。
モトキ「···俺、恋愛向いてないなって思って。」
シルク「なんで?」
モトキ「···俺、実はずっとAちゃんの事が好きだったんだ。」
そうだったのか。
モトキ「久しぶりに会えてすごく嬉しかったし···幸せだった。でも、俺の不器用なところがすごい出てきちゃって。」
モトキが顔を歪ませた。
そっとモトキの背中に手を置く。
モトキ「俺、Aちゃんを傷付けてしまいそうで怖いんだ。」
こいつ、本気なんだ。
シルク「俺は傷つけ合うのも恋愛だと思う。」
モトキ「え?」
シルク「それにさ、不器用でもいいじゃん。モトキは小学校の頃から不器用なところあったけど、それでもAはモトキを好きになっただろ?」
モトキの背中を叩いた。
シルク「大丈夫。元気出せ。Aはいい奴だから理解してくれる。」
モトキは顔を上げてにっこり笑った。
モトキ「ありがとう、シルク。」
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ルナ - 1時間後が1時間語になってる (2017年12月27日 19時) (レス) id: cdb9b558fd (このIDを非表示/違反報告)
モトキ愛 - モトキの不器用なところ大好きです!これからも頑張ってください! (2017年11月13日 19時) (レス) id: da74673947 (このIDを非表示/違反報告)
もっち〜♪(プロフ) - すっごいおもしろいです!もっと評価されるべきだと思います!!更新頑張ってください(^^) (2017年11月10日 7時) (レス) id: 8120aaedef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずの | 作成日時:2017年11月7日 10時