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『 darlingscolding 24 』 ページ29

――『可愛い説教』

「喧嘩はやめなさい!」

まるで、お母さんに怒られた様な感覚が芽生え
私はぴたっ……と喧嘩する動作を止めた。
ラビも私と同じ様に止まる。
くそ。一番好きなキャラにこんな可愛い喧嘩の
止め方をされたら、誰だって止まる。
止まらない奴なんて、止まらない奴なんて………
いねぇだろ!!!!

私はそう思いながら軽く背筋を伸ばした。

周りには小難しいそうな本や資料がわんさか
あった。まさか……、まさかな。
私はその時はっ!となった。アレンはアレンが
いない!?そう思った私は立ち上がろうとするとずきんっ!と鋭い痛みが体を襲った。

「だ、大丈夫!?」
「無理に動かない方がいいさぁー。
軽めに膝の骨はヒビが入ったいるしなぁ……」

『ぎゃっ!!』

さっきの仕返しとも言いたげにつんつんと
私の膝をつつくラビに私は頭を叩いた。
あまりにも急所に入ったのか、しゅ〜と煙を吐きながら横たえているラビ。
リナリーは「ラビが悪い」と言って放ったらかしにした。

『リナリー。アレン、知らない!?』
「う、え!?あ…アレンくん!?今は食堂で夜ご飯食べてると思うよ!」

そう言うリナリーにはぁと吐息を出し。
ソファーにまた、腰をかけた。
すると、ラビは回復したのか頭を抑えながら
リナリーの前にずいっと立った。警戒かな?
すると、ラビは言う。

「さっきから、妙だなって思ってるって事……
聞いていいさぁ?」
『質問による。』

私は意地悪笑い、頬ずえを付いた。
「彼」の様に悪戯好きでは無いが、たまに無性に他人を弄りたい時がある。今がそれだ。

私は告げる。

『いいよ。いいなよ?
君達の為だったら、大抵の事は話すよ?』

そう言うとラビは口で弧を描く瞬間。
大人の声と重なった。

「そうだね……だったら……

どうやったら、千年伯爵のシナリオを壊す事が出来る?」



全ての時間。全ての出会い。全ての別れは。

偶然では無い……全ての出会いは必然なのだから。

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作者名:水狼 x他1人 | 作成日時:2015年5月27日 9時

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