お兄様…ただいま戻りました！！【d!】

失敗が18 ページ23

私は化け物、人間様に口答えなんて、、



『ごめ、なさい、、化け物、が、人間、様に、口答えして、、反論して、怒って、ごめんなさい』


どうしよう、まともに頭が回らない、


頭の思うまま、昔のように、勝手に体が動く


動いてくれる




勝手に土下座の体制になって、床に頭をつけて、必死に許しを乞う





昔から叩き込まれてきた動き




今思えば、変なことばっか叩き込まれてきた



化け物なんだから、人間のような動きなんていらないでしょう？、と


化け物が俺ら人間よりあたまをあげてんじゃねーよ、と




今の私はきっととっても滑稽





気持ち悪い蛆虫のような存在なんだから、汚らしくおぞましい化け物なんだから



そんな様は、当たり前のはずよ




受け入れるの、



私は化け物、



人間よりもずっとずっと立場が下で、生きることすら、息をすることすら、本来は認められていないもの、






そうして自分を蔑んでいたら、


首根っこを引っ張られ、無理やり頭を挙げられたと思ったら、誰かの胸板に顔を押し付けられていた



後頭部には手が当てられていて、


その手はとても暖かくて




私という存在を認めてくれているみたいで、


遠回しにお前はそんなんじゃない、という強い意志のようなものが抱きしめる力に現れていて





それでも、自分ではそれが認められなくて




『ｯ、なん、なん、、で、、』



嬉しいはずなのに、涙はさらに溢れ出てしまって

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