�� - 003 悪は悪を呼ぶ ページ40
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(上と下でぺしゃんこだ！！)
更に更に。それだけではない。状況を見つめるだけのお荷物二人にも地中より腕を二本向かわせている。これで全滅。一斉掃除の完成だ。
(これで、これでまた俺は鱗滝の弟子を殺)
「───
何か聞こえる。何だ？ と思ってついつい耳を傾けてしまう。そんな声音が、少女の声が見たことも聞いたことも無い呼吸の名を紡いだ。
「壱ノ型──
型の名前が響き渡る。瞬間、広大な星空が辺り一面に広がった。これ程の空間を呼吸により生み出し、実際は存在しえない虚像を目に見えるまでに磨き上げる手腕。絶技。その御業。神の施しの如き呼吸。
要の呼吸。それは、要登Aが生み出した先を見通す全集中である。故に………。
「なんだ！？ なんだ！？ なんだ！？」
数十本の腕は地面に横たわった。夏を奪われた蝉のように。
地中より飛び出した腕もまた全て斬り落とされた。伸び過ぎた余分な枝葉のように。
燐野達を狙った腕二本は地中から出ることすら許されなかった。地面を抉ったAの一刀が落雷にも匹敵したからだった。
「何故！？ 何故だ！！ 全部分かっていたかのような動き！ その身のこなし！！」
手鬼は二十本以上の人差し指をさして叫んだ。
「お前こそ人じゃない！！」
「嗚呼」
一つ瞬くと目前に綺麗な顔があった。
「君がそう思うならそれでいい」
(くっ頸！ 頸を斬られる！！)
駄目だ護らないと駄目だ。と腕という腕を首周りに集結させた。帯のように無数に束ねられた腕は手鬼の頸を一心に護り、決して落とされないよう盾になっていた。
それでも安堵できなかった。右手で刀を滑らせるAの姿がなぜだか酷くゆっくり見えた。年配の亀のようにのろく遅く映った。
死ぬ。と
「や、やめてくれぇ！」
Aの視線は吸い寄せられた。
見れば鬼に追い詰められ、木々に逃げ道を塞がれ、腰を抜かしている少年がいた。
「俺は鬼殺隊に入るんだ！ だからっ殺さないでくれ！！」
だが。目の前に
「俺はまだ……生きたいんだ！！」
ドシュッ！ Aの投げ付けた刀が──、少年を襲う鬼の頸を斬った。
�� - 004 女を道具として見るな→←VI - 002 言葉はその人間をはっきりと示す
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ミルクリ - 初めまして。とても面白かったです。続きが読みたいのですが�兇離僖好錙璽匹魘気┐討い燭世韻泙擦鵑�？これからも応援しております。 (2021年9月21日 12時) (
レス) id: 9baecbdda2 (このIDを非表示/違反報告)
コア - 面白かったです �兇離僖好錙璽俵気┐督困韻襪藩�難いです (2021年6月29日 20時) (レス) id: cdf587c2d2 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - すごく面白くて一気に読んでしまいました！！！続きのパスワードって教えてもらえますかね？これからも頑張ってください (2021年5月14日 22時) (レス) id: 6a10e782a2 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おもしろくてとまらなくなりました！守護聖人IIのパスワード教えていただきたいです！ (2020年12月15日 20時) (レス) id: 833cf0aedc (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 楓さん» 楓さん、コメントありがとうございます！ひえ〜嬉し過ぎます…！そんな風に言っていただけて後衛の極みです〜！長編が好きなものでこの守護聖人も他作品もすごく長いですが楽しんで頂けたらと思います！短編もあるので宜しければ覗いて行って下さい〜 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糸針
| 作成日時：2019年10月25日 13時
