【安室透】はじめての愛されとりっぷ (ページ33)

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知りたくなかった感情5 ページ33

「お店なのに」

私たちは静かに距離をとる

馬鹿らしいなと思う

「意味なんてないんでしょうね」

安室さんは呟いた

それから氷を取る許可をもらう

安室さんは少し不満そうだったが、私は笑ってすませた。

「Aさん、僕とお付き合いしてくれませんか？」

二人だけの空間が静まり返った。

安室さんは微笑みながら、目線を合わせてそらさない

「なかなか会えないかもしれないです。でも、Aさんとの時間は大切にしたいなって」

こういう事は慣れてないのかな

少し緊張しているようにも見えた

私は、もっと安室さんのことが知りたい。

話してくれない秘密も、たくさんあるかもしれない。

それでも

「私でよければお願いします」

すきだから

安室さんは少し驚き、安堵の表情を見せ、笑った。

お店の窓から夕日が差し込んでくる。

安室さんの足元がオレンジに輝いていた

「…お酒飲もうって、約束したじゃないですか」

安室さんは私の手を掴み、話した。

「今度、飲みましょうね」

私がそう言うと安室さんは嬉しそうに笑う

二人だけのこの空間がとても暖かく感じられた。

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