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24 どこまでも… ページ24
『や、やだなぁ…
動揺って…確かにびっくりしたけど、、』
あまりにも真っ直ぐで的を射ていたから言葉が震える。
涼「無理しなくてもいい。お前の泣き顔は今まで散々見てきたからな。」
ﾋｭｩ〜
風が吹き、茶色の髪が揺れる。
涼介くんの髪はこんなに柔らかいのに、
涼介くんの優しさはこんなに心に染みるのに、
不器用なせいでキツイ言い方しか出来ない。
でも、それがもしかしたら、涼介くんのいい所なのかも。
『…涼介くんには、叶わないや』
涼「……」
けどね、泣かないよ…。
だって、これはね誰のせいでもないから。
涼介くんは何も言わず、チラッと視線をおくらせただけで
そのまま校舎の方に歩いていった。
『どこまでも、お見通し…か…。』
そんな情けない声が青い空に吸い込まれるように消えていった。
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作者名：やす | 作成日時：2019年1月18日 21時
