23 何でも知ってるキミ ページ23
涼「なら、話してみろよ」
『えっ…』
ポツリ呟いた声に本人が返してきた。
『りょ、涼介くん…なんで…ここ?』
涼「お前のことだ。どうせまた、知念のことでうじうじ悩んでんだろ」
そう自信満々に言う涼介くんはホントに昔から変わらない。
私が悩んでいたら直ぐに見つけて、悩んでいることまで当てちゃう。
『…なんで涼介くんには色々バレちゃうかな〜…』
少しの動揺も悟られないように、なるべく平静を装ってみた。
そしたら、それまでずっと立っていた涼介くんは私の隣に座って
さも、当たり前のようにまっすぐ前を見て口を開く。
涼「お前だからだ。」
『え?』
涼「お前だから、俺は考える。」
『…?』
よく意味のわからない言葉に首を傾げる。
涼「知念のことが好きだったお前が、今目の前に知念が現れて、動揺しないはずもない。」
無表情で感情が読めないけど、
それが怖くなかった。
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作者名:やす | 作成日時:2019年1月18日 21時