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side ルフィ_





「なんでさらに泣くの〜?」




もー。



なんていいながら、頭を撫でてくれる。

………なんか、力が抜けちまうよ。




べたってその場に膝ついた。

Aを抱えたまんまだった事を忘れて……。




「……!……私より、ルフィの方がヤバいんじゃないの…?」

「………んなわけねーだろ。」

「えー?絶対そうだよっ。」




何故か元気いっぱいのAは、今おれが……おれ達がどう思っているのかを分かった上でやってるんだと思う。

身体もほとんど動かなくて、意識を保つのさえやっとなハズなのに……。




「………っもう……いいからっ!」

「……うん?いいって……なにが?」

「分かってるだろ!?」

「………。」




もう、諦めたような顔で笑ったA。




なんなんだよ………おれはまだ諦めたくねェんだぞ……。




「おれは!!まだAとやりたい事たくさんあんだよ!!Aはねェのかよ!!!?」

「うっ……え、と………その………。」

「………っ!」




ビョーキで苦しんでたのに、無理やり空気を明るくさせようとしてくれたのに……。




やっちまった………。

泣きそうになってるAを見て、そう思った。




「………ごめん。なんか今日は変だな、おれ。」

「…………変じゃ……ない。いつも通りのお兄ちゃんだよ…。」

「………っそっか!」




一番辛いのはAなのに、ムリさせてばっかりで……。

でも口を開いたら「ごめん」しか出てこない。

きっとAは、そんなの望んでねェはずだ……。







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作者名:紅藍泉 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年1月18日 10時

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