別れまで_____8 ページ2
side ルフィ_
｢Aー?｣
妹が見つからず、名前を呼びながらサニー号ん中を手当り次第に動き回る。
どこ行ったんだアイツ……。
そう思いながら探し続けていると、階段前で立っているAを見つけた。
｢A!なんだよー、こんなところに… ……?｣
様子がおかしい。
バカなおれでも分かった。
フラフラとなんかツラそーに立ってて、今にも階段の方に倒れそうだった。
なんて思ってたら本当に倒れそうになって、慌てて支える。
｢…っ!?あ…っぶね!｣
……あれ、Aってこんなに軽かったっけ?
よく見たら何かにイワカンみてーなのがいっぱいだった。
｢……A…?｣
｢………?あ…る、ふぃ……か。｣
｢?大丈夫か?｣
｢ん……ヘーキ。｣
にって笑うけど、体制がいつまで経っても変わんなくて、不思議に思ってた。
そしたら急にAが咳き込み出して、赤いのが飛び散って……。
｢……っA!!｣
Aが倒れた。
なんで倒れたのか分かんなくて、何すればいいのかも分かんなくて頭ん中がもうぐちゃぐちゃ。
｢ルフィ……チョッパー…呼ん…で…。｣
｢!お、おうっ。｣
Aにそう言われたからチョッパーを呼んだ。
でもAを動かしていいのか分かんねーし、大声で。
｢どうしたんだルフィ!!｣
チョッパーはすぐ来てくれた。
で、Aを見たらすぐに顔を青くさせたチョッパーが言った。
｢まさか……病気が進行した……!?｣
｢………ビョーキ。｣
｢……!!｣
おれがビョーキに反応したら、チョッパーは驚いてこっちを見た。
けどすぐに切り替えて医務室へ運べと言った。
だからおれも言う通りにAを運ぼうしたけど、本人に服を引っ張って止められた。
Aが言った事は、頭が分かんなくなるくらい……。
｢……っルフィごめん………私、死んじゃうかも…。｣
｢………は、｣
ドクンって何かがうるさく鳴った。
息出来なくなるくらい。
……初めてAの言った事が信じたくないって思えた時だった。
。
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