☆・★宵崎 奏【共依存】 ページ7
。
｢A…。｣
名前を呼ばれ、振り向くと同時に抱きしめられた。
"行かないで"という意味か。
｢もー。学校は仕方ないでしょ？ほら、寝てないんだからさっさと部屋戻りな。奏が倒れたらショックで死んじゃうよ？私。｣
そう言うと、素直に驚いて頷く奏。
本ｯｯｯ当かわいいなお前。
ほんとに同じ人間…？
｢………すぐ帰ってきてね。｣
待ってるから。
好きな子に上目遣いで言われたら誰だってｳﾞｯｯｯてなりますよね。
私もなりました。
｢ｳﾞｯｯ……わかってる…っ！！まっすぐ帰ってくるからね…っ！！｣
｢？いってらっしゃい。｣
首を傾げながら手を振る奏に振り返す。
うちの子ホントかわいい好き。
｢はぁ〜……ほんっとに…。｣
奏が外出ない子でよかった。
時々健康に悪いから連れ出すこともあるが、基本は曲作り。
買い出しも私がやったり、お手伝いの望月さんがやってくれたり。
外に出る機会があまりない。
おかげで独り占めができている。
｢あはは！こういうのって幼馴染の特権だよね！｣
昔から奏のことが好き過ぎておかしくなりそうだった。
今もそうだが、独り占めできる時間が丸々増えてあまり爆発するほどではない。
言っちゃ悪いが、叔父さんが入院してくれてよかった。
そうしたら必然的に私に頼ることになるもの。
｢いつか私のものになるのかな。…いやなるか。だってあんなに私のこと求めてくれているもんね！｣
きっと奏は私のことが好きだ。
だからいつも、私が家を出る時止めるんだ。
離れて欲しくないってことでしょ？
両想いも同然じゃない！
｢ふふふっ…帰ったら気持ち伝えようかな〜。｣
｢……A、まだかな。｣
作業も進まず、まだまだ帰らぬ彼女を待つ。
彼女の思っていた通り、奏も彼女のことを想っていた。
それも、好き過ぎておかしくなってしまうほどの。
｢いつか…ううん。もうAはわたしのもの…誰にも渡すことなくこの生活を続けたいな…。｣
暖かい笑みを浮かべる彼女を思い出し、和らぐ表情のまま作業を再開した。
Aのことを思い出すと作業が進むの。
ちなみに寝ていないため、帰ってきたAにとことん叱られたのは秘密である。
＿＿＿
奏ちゃん2回目か…。
偏りはしかたないね！うん！()
次は瑞希ちゃん書こうと思います！
ネタが全ｯｯｯく思いついておりません！どうしよう！
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