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｢奴 隷という立場なのが分からないのか!!｣
｢………っ!!｣
｢やめ……っやめて…!!｣
別れなんて____突然やって来るもの。
出会いだってそう…。
だけどこんな別れなんて望んでなんかいない…!
｢何故奴 隷と仲良くするんだ!おかしい事に気づきなさい。｣
蹴られても反抗なんて出来やしない…。
ボロボロになっていく彼を、見続ける事も出来ないし……見過ごす事なんて以ての外。
だから……代わりに私が反抗するの。
どんな仕打ちをされようとも、私が代わりに……。
｢____
全ての矛先を…私に向けて……。
｢大切なたった一人の"お友達"を傷つけないでくれないかしら…。｣
冷や汗も流れていく中、今までずっと目を合わせたことがない父の顔を見上げる。
酷く驚いていた……。
そりゃそうか……"お友達"って奴 隷の事を言ったんだもの。
貴族の娘がそんな事を言うとは思ってもいなかったんでしょうね……。
｢……私は貴族として、少しズレているかもしれない。でも、人間としては間違っていないわ。｣
｢………A…。｣
後ろから名前を呼ばれ、振り向くと驚いたように目を見開いているルフィがいた。
振り返って同じ目線までしゃがんで、ぎゅっ…と抱きしめてやる。
驚いた声なんて聞こえない…。
停止の声も____聞こえない。
｢___私は………君が私の奴 隷になってくれてよかった…。…君以外のお友達もいらない……君が傍で護ってよ…私の事を……ず〜っと…!!｣
思いきり抱きしめていたら、お返しを貰った。
私が抱きしめる腕よりもキツく締めて…。
｢___……っ絶対ェ護る!!奴 隷のおれでも出来ることがあるなら……何だってする!!してやるっ!!お前の一番の友達として…ずっと傍にいる…!!｣
｢だからお前も離れないでくれ｣…。
その言葉が凄く……いや、それ以外もだけど…。
凄く……凄く、心に刺さった。
嬉しさでいっぱい……だけど__。
｢奴 隷と友達と呼ぶとは……お前はもう、貴族失格だ。｣
｢そう……よかった。こんな所とおさらば出来るのね。｣
｢ああ……お前はともかく____
そう言って、指を指されたのは私____ではなく、その後ろにいたルフィ……。
｢要らん｣____まさかと思った時には既に遅し…。
ピーー!!ピーー!!ピーー!!
無機質な音が鳴り響いた。
。
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