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side 黒瀬_
あれから真面目に授業を受けていた。
だが全然分からず、ただノートに板書をするだけ。
ここで当てられたらムリだなー、なんて思うんじゃなかった。
フラグというのか……。
「では黒瀬さん、この問題を__、」
「わかりませーん!」
「にゅやっ!!?」
元気よく分からないと言ったせいか、タコが泣いていた。
隣の赤羽に至っては、また笑っているし……。
何でだよ。
「何で笑ってんのー。」
「いや黒瀬ちゃんが予想以上のバカだったもんでつい。」
こいつは人の不幸を嘲笑うような奴か……。
しかし分からないもんは分からないのだ。
今やっていた所でも出来ないものは出来ない。
今まで一度も学業を迫られた事は無かったから、その分のツケが回ってきやがった……。
「分からないものは分かりません!」
「シクシク……。あとで学力を確かめるので明日の放課後残ってください……。」
口で言うな口で。
というかテストって……、ムリだわ。
せいぜい足し引きかけ割り算だな、出来るとしたら…。
。
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