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side 黒瀬_
頬の怪我の件についてはなんとか収まり、二時間目が終わった。
｢よかったらなんだけどさA、同じ班ならない?修学旅行の。｣
｢?しゅーがく……?｣
話しかけてきたカエデの話に、首を傾げる。
すると知らないのかと言いたげな目で見てきた。
｢え、修学旅行だよ?学生の楽しみの行事のうちの一つでもある修学旅行だよ!?｣
｢……う、うん…。｣
｢前の学校で行ったりしなかったの?｣
｢え。………っとね、ちょっとそういうことしない学校で……。｣
苦しい言い訳じみたことを言ってしまったが、本当のことを言うよりはまだましだろう。
………学校自体通ったことがなく、
｢ならなおさら積極的にならなくっちゃね!｣
｢…?｣
｢とりあえず皆の所だねっ。｣
｢え、ちょっとカエデ…!｣
とにかく楽しみなのか、私の腕を引っ張って行くカエデ。
班……?って必ず入んなきゃなんないのか……。
………めんどくさいなぁ学校って…………。
。
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